コスタリカを発つ日が、ついにやってきた。 この1、2週間は、通常の授業に加え、今まで共に学んできた欧米やアフリカのクラスメート たちとの「お別れ」イベントがたて続きで、荷造りをする時間があるだろうかというくらい、 本当に慌しかった。 そんな中、…
年明けから受講していた、ソーシャル・アントレプレーナーシップの集中ゼミ。 毎日毎日あまりに密度が濃くて、中盤以降は息が切れ出したが、先週金曜日、 ブジに最終課題である自分のビジネス・プランを提出した。A4にしてたった23枚 だが、面倒くさがりの私…
今回ご紹介するのは、コスタリカの若き社会起業家、ホセ・アギラール青年。 ソーシャル・アントレプレーナーシップ講座3人目のゲスト・スピーカーとして私たちの教室に招待された彼は、コスタリカ人には珍しい長身で、いかにも育ちの良さそうな美しい英語を…
最近、頻出の「マイクロクレジット」という言葉。 元になっているそれがどのようなものかというと、バングラデッシュのグラミン銀行の創設者で、2006年ノーベル平和賞の受賞者であるムハマド・ユヌス氏のストーリーから紹介するのがいいかもしれない。 当時…
これはスゴイ。 何がスゴイかというと、Kiva.org のこと。 今日、例の『ソーシャル・アントレプレナーシップ』の授業で取り上げられた、 彼らのホームページを何気なく覗いて、気付いたら画面に釘ヅケになり、 その5分後には会員登録していた。 Kivaは2005年…
“Entrepreneurship in the Social Sector: Making it Happen” 現在、履修している授業のタイトルだ。 ぴったりとくる訳が見つからないが、『社会分野におけるアントレプレナーシップ: 〜「それ」を実現させるには〜』という感じが近いだろうか。一見、「そ…
先日ブログを書いたその日の深夜1時頃、ロスのTACAオフィスからメールが届いた。 「本日、アメリカン航空からあなたのスーツケースを受け取りました。先ほど コスタリカに送りました。タグの番号はXXXXです。明日の朝には届くでしょう。」 という、至ってシ…
相変わらずスーツケースは行方不明のまま、4日が経った。 問題の根源と思われるTACA航空のLAオフィス、コスタリカオフィス、そしてアメリカン航空間のあからさまなコミュニケーション不足と責任転嫁が続いて、一向にラチが明かない。電話をかけるたび、状況…
実はコスタリカに戻ってくるまでの道のりは、そんなにスムーズではなかった。 そもそも、一緒の便で帰るはずだった国連平和大学の同期が、出発の当日の 朝になって高熱でダウンし、後日遅れて行くとの連絡を受ける。 そしてロスアンゼルスでの乗り継ぎでは、…
もはや事後報告となってしまいましたが、年末年始は日本で過ごしました。 3週間弱の、長いようであっという間の一時帰国をたっぷりと満喫して、先ほど、コスタリカの「我が家」に帰ってきました。このCosta Rica Reportも日本にいる間は少しご無沙汰ギミでし…
新年明けましておめでとうございます。 振り返ってみると、2007年は激動の年だった。 大手企業の新卒採用戦略作りに携わっていた去年の今頃。必死にそろえた応募書類も、提出したことさえ忘れるような時間の流れの中で、国連平和大学から合格通知が届いたの…
友人の、初めての子供が亡くなった。 分娩後の合併症が原因だったとのこと。 わずか数時間の、はかない命だった。 Mの子供が亡くなったらしい―、ショッキングなそのニュースを聞いて、真っ先に 思い出したのは、前日にMと交わした会話。 大学で盛大に誕生パ…
少し前に話題になった、中田英寿編集のクーリエ・ジャポン12月号(講談社)。 日本から来ることになっていた友人にお願いして、持ってきてもらった。 わたしは決して熱狂的なサッカーファンでも「中田ファン」でもない。確かに、華やかなセレブらしからぬ彼…
『国際機関における調停能力とテクニック(Mediation Capacity and Techniques in the International Organization)』の授業が終了。国際機関における、紛争調停に関する交渉術やその限界を学ぶことがその趣旨、だった。 講師は客員教授として招かれた、駐…
大学時代の親友が、訪ねてきた。外資系投資銀行で連日18時間ワークをこなす彼女に とって、2週間の休暇は、ごくささやかなご褒美。コスタリカの我が家に一週間ほどステイした後、共にグアテマラへ小旅行に出かけた。 コスタリカ-グアテマラ間は、飛行機で約1…
先週、平和な「はず」のキャンパスライフで起きた、ある事件。 同じ学科に所属するアメリカ人の友人(♀)が、コロン町の自宅で、深夜2時、裏口から侵入 してきた男に襲われたのだ。「人生最悪」という恐怖心を必死に押し殺し、彼女は、相手が 油断した一瞬の…
コスタリカに来て、まるまる3ヶ月。 料理好きのホストマザーが腕を振るうままに、米・豆・肉中心の生活を満喫して いたら、ある日、送った写真を見た日本の友人から、 「ちょっと、(見た目が)コスタリカ風になってきてない?」という、メールの一言が。 一…
国連平和大学は小高い山の上にある。 日々、学生たちはコロン町から出発する専用通学バスに乗り、この山道を登っていく。途中、雨が降るとすぐ増水してしまう川があったり、眼下に見下ろすことのできる深い谷があったり、大型バスがぎりぎり通れるだけのおん…
先週金〜日の3連休を利用し、ニカラグアへ行ってきた。 ニカラグアは、コスタリカとその南の国境を接していて、コスタリカの首都サンホセからは長距離バスで約8時間。共に長いスペイン支配の影響を受け、言葉も宗教も同じにするが、2つの国を隔てるものは、…
大学で開講された、『ファンドレイジング(資金調達)』の特別講座に参加した。 ほとんどのNGOにとって、ファンドレイジングは、切実な問題。どれだけ崇高な 理念を掲げ、壮大なプロジェクトを企画しても、その実現には、当然ながら、ファンドを提供する…
留学して、自分の中の何かが変わったか―。そう聞かれたとき、答えはYESとNO、両方だと思う。たしかに昔からぼんやり持っていた問題意識は、徐々に、 そして確実に明確になりつつあるけれど、(時々、誤解されるように)決して 四六時中、研究室にこもってス…
先日書いた「アンチ『世界平和』論」について、知人であるA氏から、 メールをいただいた。 ウォルフガングのいう「社会の数だけ、平和が存在する。」という構想が、 実は、A氏が以前から関心を寄せている国際私法(Private International Law, The Law of co…
「この世界には、『いろんな平和(Many Peaces)』が存在する―。 『平和』を祈るとき、わたしたちは、それが果たして、『誰のための』『どんな』平和なのか、 理解していなければいけない―。」 一連の講義で、ウォルフガングがくり返していた言葉。 彼の言う…
「私のことはファーストネームで呼んでくれたまえ。 『ミスター』も『教授』も必要ないよ。」 「彼」が最初に、わたしたちの前に登場した日―。 平和研究のビッグ・ネームがお見えになるから、と学部長による事前の アナウンスメントを受けて、当日は皆、やや…
“Sustainable Development(持続可能な開発)”の授業の一環で、 循環型の有機農法を採用している農場Finca Agroconservacionistaを見学に。 大きなバスに50名近い大学院生が乗りこみ和気あいあいする様は、 さながら小学校の遠足の風景。 首都サンホセから約…
「中米は、日本から、もっとも『遠い』トコロです。」 先日、コスタリカに駐在している日本人のSさんに、そう教えてもらった。 日本の裏側は、南米チリでなかったかなと一瞬考え込んでから、納得。 日本では、北米やアジア、オーストラリアは言うまでもなく…
『ノン・バイオレント・コミュニケーション(非暴力コミュニケーション)』は、アメリカの心理学者マーシャル・ローゼンバーグ博士により提唱された、コンフリクトを乗り越えるためのコミュニケーション方法。平和学という大きな文脈だけではなく、家庭やビ…
自分の幸せな思い出が、世界の誰かにとっての、悲しみの記憶の一部だとしたら―。 そんなことを、想像したことがあるだろうか。 先週、Conflict Prevention(紛争予防)に関する授業で、中米ニカラグアの事例を扱ったときの出来事。プレゼンターは、アメリカ人…
13日から2泊3日、週末を利用してカリブ海へ行ってきた。 コスタリカ人の友人が借りてくれたバンに、14人が所狭しとぎゅうぎゅうに 乗り込み、首都サンホセから4時間のドライブ。 白やピンク色をした貝殻の散らばる真っ白な砂浜と、遠くまで透き通ったコバル…
数年前からお付き合いをさせていただいている、知人のプロジェクトの宣伝。 初めて会ったのは、大学4年のとき。人と人との‘縁結び’が大好きな友人に連れ出され、同じく初対面の外国人のゲストたちと一緒に、 楽しく浅草や皇居を回った。 第一印象から、まわ…