sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

Pura Vida! 【コスタリカ編:最終回】

コスタリカを発つ日が、ついにやってきた。 この1、2週間は、通常の授業に加え、今まで共に学んできた欧米やアフリカのクラスメート たちとの「お別れ」イベントがたて続きで、荷造りをする時間があるだろうかというくらい、 本当に慌しかった。 そんな中、…

生きて、息する、企画書。

年明けから受講していた、ソーシャル・アントレプレーナーシップの集中ゼミ。 毎日毎日あまりに密度が濃くて、中盤以降は息が切れ出したが、先週金曜日、 ブジに最終課題である自分のビジネス・プランを提出した。A4にしてたった23枚 だが、面倒くさがりの私…

あるラテン系セクシー・ソーシャル・アントレプレナーから学んだこと

今回ご紹介するのは、コスタリカの若き社会起業家、ホセ・アギラール青年。 ソーシャル・アントレプレーナーシップ講座3人目のゲスト・スピーカーとして私たちの教室に招待された彼は、コスタリカ人には珍しい長身で、いかにも育ちの良さそうな美しい英語を…

グラミン銀行 〜変えられるものと、変えられないもの〜

最近、頻出の「マイクロクレジット」という言葉。 元になっているそれがどのようなものかというと、バングラデッシュのグラミン銀行の創設者で、2006年ノーベル平和賞の受賞者であるムハマド・ユヌス氏のストーリーから紹介するのがいいかもしれない。 当時…

アフガニスタンのムハマドさんの畑の行方。

これはスゴイ。 何がスゴイかというと、Kiva.org のこと。 今日、例の『ソーシャル・アントレプレナーシップ』の授業で取り上げられた、 彼らのホームページを何気なく覗いて、気付いたら画面に釘ヅケになり、 その5分後には会員登録していた。 Kivaは2005年…

Social Entrepreneur -社会起業家とは-

“Entrepreneurship in the Social Sector: Making it Happen” 現在、履修している授業のタイトルだ。 ぴったりとくる訳が見つからないが、『社会分野におけるアントレプレナーシップ: 〜「それ」を実現させるには〜』という感じが近いだろうか。一見、「そ…

感動の再会と、その中身。

先日ブログを書いたその日の深夜1時頃、ロスのTACAオフィスからメールが届いた。 「本日、アメリカン航空からあなたのスーツケースを受け取りました。先ほど コスタリカに送りました。タグの番号はXXXXです。明日の朝には届くでしょう。」 という、至ってシ…

消えたスーツケースの、その後。

相変わらずスーツケースは行方不明のまま、4日が経った。 問題の根源と思われるTACA航空のLAオフィス、コスタリカオフィス、そしてアメリカン航空間のあからさまなコミュニケーション不足と責任転嫁が続いて、一向にラチが明かない。電話をかけるたび、状況…

帰国レポート (番外編)

実はコスタリカに戻ってくるまでの道のりは、そんなにスムーズではなかった。 そもそも、一緒の便で帰るはずだった国連平和大学の同期が、出発の当日の 朝になって高熱でダウンし、後日遅れて行くとの連絡を受ける。 そしてロスアンゼルスでの乗り継ぎでは、…

帰国レポート①

もはや事後報告となってしまいましたが、年末年始は日本で過ごしました。 3週間弱の、長いようであっという間の一時帰国をたっぷりと満喫して、先ほど、コスタリカの「我が家」に帰ってきました。このCosta Rica Reportも日本にいる間は少しご無沙汰ギミでし…

New Year RESOLUTION 2008

新年明けましておめでとうございます。 振り返ってみると、2007年は激動の年だった。 大手企業の新卒採用戦略作りに携わっていた去年の今頃。必死にそろえた応募書類も、提出したことさえ忘れるような時間の流れの中で、国連平和大学から合格通知が届いたの…

小さな祈り

友人の、初めての子供が亡くなった。 分娩後の合併症が原因だったとのこと。 わずか数時間の、はかない命だった。 Mの子供が亡くなったらしい―、ショッキングなそのニュースを聞いて、真っ先に 思い出したのは、前日にMと交わした会話。 大学で盛大に誕生パ…

梅酒の夢と中田ヒデへのジェラシーと。

少し前に話題になった、中田英寿編集のクーリエ・ジャポン12月号(講談社)。 日本から来ることになっていた友人にお願いして、持ってきてもらった。 わたしは決して熱狂的なサッカーファンでも「中田ファン」でもない。確かに、華やかなセレブらしからぬ彼…

必勝・交渉術

『国際機関における調停能力とテクニック(Mediation Capacity and Techniques in the International Organization)』の授業が終了。国際機関における、紛争調停に関する交渉術やその限界を学ぶことがその趣旨、だった。 講師は客員教授として招かれた、駐…

グアテマラ  -The Country Of COLOR-

大学時代の親友が、訪ねてきた。外資系投資銀行で連日18時間ワークをこなす彼女に とって、2週間の休暇は、ごくささやかなご褒美。コスタリカの我が家に一週間ほどステイした後、共にグアテマラへ小旅行に出かけた。 コスタリカ-グアテマラ間は、飛行機で約1…

Take Back the Night!

先週、平和な「はず」のキャンパスライフで起きた、ある事件。 同じ学科に所属するアメリカ人の友人(♀)が、コロン町の自宅で、深夜2時、裏口から侵入 してきた男に襲われたのだ。「人生最悪」という恐怖心を必死に押し殺し、彼女は、相手が 油断した一瞬の…

人は見た目でない、と言うけれど。

コスタリカに来て、まるまる3ヶ月。 料理好きのホストマザーが腕を振るうままに、米・豆・肉中心の生活を満喫して いたら、ある日、送った写真を見た日本の友人から、 「ちょっと、(見た目が)コスタリカ風になってきてない?」という、メールの一言が。 一…

いつもの風景

国連平和大学は小高い山の上にある。 日々、学生たちはコロン町から出発する専用通学バスに乗り、この山道を登っていく。途中、雨が降るとすぐ増水してしまう川があったり、眼下に見下ろすことのできる深い谷があったり、大型バスがぎりぎり通れるだけのおん…

Nicaragua 〜百聞は一見に・・・〜 

先週金〜日の3連休を利用し、ニカラグアへ行ってきた。 ニカラグアは、コスタリカとその南の国境を接していて、コスタリカの首都サンホセからは長距離バスで約8時間。共に長いスペイン支配の影響を受け、言葉も宗教も同じにするが、2つの国を隔てるものは、…

Sexy Word for Fund?

大学で開講された、『ファンドレイジング(資金調達)』の特別講座に参加した。 ほとんどのNGOにとって、ファンドレイジングは、切実な問題。どれだけ崇高な 理念を掲げ、壮大なプロジェクトを企画しても、その実現には、当然ながら、ファンドを提供する…

「温泉」と「平和」とその「バランス」

留学して、自分の中の何かが変わったか―。そう聞かれたとき、答えはYESとNO、両方だと思う。たしかに昔からぼんやり持っていた問題意識は、徐々に、 そして確実に明確になりつつあるけれど、(時々、誤解されるように)決して 四六時中、研究室にこもってス…

件名:「アンチ『世界平和』論」について

先日書いた「アンチ『世界平和』論」について、知人であるA氏から、 メールをいただいた。 ウォルフガングのいう「社会の数だけ、平和が存在する。」という構想が、 実は、A氏が以前から関心を寄せている国際私法(Private International Law, The Law of co…

アンチ『世界平和』論 〜The Peace or A Peace?〜

「この世界には、『いろんな平和(Many Peaces)』が存在する―。 『平和』を祈るとき、わたしたちは、それが果たして、『誰のための』『どんな』平和なのか、 理解していなければいけない―。」 一連の講義で、ウォルフガングがくり返していた言葉。 彼の言う…

Wolfgang 旋風 〜「自分」と「世界」の「関係性」〜

「私のことはファーストネームで呼んでくれたまえ。 『ミスター』も『教授』も必要ないよ。」 「彼」が最初に、わたしたちの前に登場した日―。 平和研究のビッグ・ネームがお見えになるから、と学部長による事前の アナウンスメントを受けて、当日は皆、やや…

LOHASな社会科見学

“Sustainable Development(持続可能な開発)”の授業の一環で、 循環型の有機農法を採用している農場Finca Agroconservacionistaを見学に。 大きなバスに50名近い大学院生が乗りこみ和気あいあいする様は、 さながら小学校の遠足の風景。 首都サンホセから約…

Costa Rica -世界で一番『遠い』国-

「中米は、日本から、もっとも『遠い』トコロです。」 先日、コスタリカに駐在している日本人のSさんに、そう教えてもらった。 日本の裏側は、南米チリでなかったかなと一瞬考え込んでから、納得。 日本では、北米やアジア、オーストラリアは言うまでもなく…

『Non-Violent Communication』

『ノン・バイオレント・コミュニケーション(非暴力コミュニケーション)』は、アメリカの心理学者マーシャル・ローゼンバーグ博士により提唱された、コンフリクトを乗り越えるためのコミュニケーション方法。平和学という大きな文脈だけではなく、家庭やビ…

「わたし」の歴史。「父」の歴史。「彼ら」の歴史。

自分の幸せな思い出が、世界の誰かにとっての、悲しみの記憶の一部だとしたら―。 そんなことを、想像したことがあるだろうか。 先週、Conflict Prevention(紛争予防)に関する授業で、中米ニカラグアの事例を扱ったときの出来事。プレゼンターは、アメリカ人…

誕生日によせて

13日から2泊3日、週末を利用してカリブ海へ行ってきた。 コスタリカ人の友人が借りてくれたバンに、14人が所狭しとぎゅうぎゅうに 乗り込み、首都サンホセから4時間のドライブ。 白やピンク色をした貝殻の散らばる真っ白な砂浜と、遠くまで透き通ったコバル…

リユース・デザインブランド 『エコピリカ』

数年前からお付き合いをさせていただいている、知人のプロジェクトの宣伝。 初めて会ったのは、大学4年のとき。人と人との‘縁結び’が大好きな友人に連れ出され、同じく初対面の外国人のゲストたちと一緒に、 楽しく浅草や皇居を回った。 第一印象から、まわ…