sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

最近のハノイ生活 (ダイジェスト版)。

日記はなかなか更新できていませんが、元気にやっています。ハノイに着いた当初は、これは先が思いやられるぞ・・・と小さな不安が過ぎったものですが、ふと気がつけば、すでに3週間。修士プログラムの終わりが近づくにつれ、時間が加速度的に過ぎていくよう…

ハノイの「陰」と、平和再考。

ハノイでの生活が始まって、約2週間。日々の街の光景に、いちいち驚くこともなくなった。 わたしが家を出る朝8時は、ちょうど人々の出勤のピークであると同時に、出掛けの朝食の 時間帯。我が家から通りを挟んだ目の前の歩道は、毎朝、フォー(米できたベト…

社交会デビュー?

同居人(&クラスメート)Y嬢のインターンシップ先である、FAO現地代表Mr.スピーディ(イギリス人)の60歳のお誕生日パーティに招待いただき、2人で出席してきました。 FAOは、“Food and Agriculture Organization(国連食糧農業機関)”のことで、世界の食糧…

Xe Om (セ・オム)のこと。

Xe Om(セ・オムと発音)というのは、ベトナムの「バイクタクシー」のこと。 一度でもベトナムを訪ねたことのある方であれば、すぐピンと来ると思うが、これはこの国ではごく一般的な乗り物で、普通のバイクの後部座席に、客を乗せて走るというもの。バイク…

初出勤。

家を出るのは、朝8時。 友人が事前にアレンジしてくれた、タクシー代わりのモーターバイクの背中に揺られること、 約15分。インターンシップ先である、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、SCJ)のオフィスは、日本を始めとした各国の大使館が集まる、…

HANOI Report 〜いよいよ始まりました〜  

すっかりご無沙汰してしまいました・・・。 言い訳をするわけではないですが、息をつく間もないほど、本当に忙しかったんです。 昨日、大荷物と共に、ベトナム・ハノイに到着しました。 国連平和大学修士課程の<座学編>が終わり、いよいよこれから、<実践…

現実的平和主義者であるということ。

今月下旬からいよいよ始まる3ヶ月間のインターンシップ【実践編】を前に、わたしたちのプログラム【座学編】をしめくくったのは、東京外語大学大学院平和構築・紛争予防学講座で教鞭をとられる伊勢崎賢治教授の『市民社会と平和構築(Civil society and Peac…

闘鶏観戦

「軍鶏(しゃも)」じゃないです、「闘鶏」です。 昨日、アラネタ・コロシアムで毎年恒例の、闘鶏世界大会が行われた。その名も、“World Slasher Cup(世界“切り裂き”杯)”。フィリピンでは闘鶏が非常に盛んで、“Cock Fight”だとか“Cock Darby”と呼ばれてい…

マスバテ島訪問: 後編

エリックと名乗るその男の家は、バンの乗降場所から、1分ほど歩いた小さな家だった。 ドアは開け放しで、中に入るなり、彼は、家にいた彼の甥だという二十歳くらいの青年に、 コーヒーとビスケットを用意するよう言いつけた。そして、ソファにどすんと腰を下…

マスバテ島訪問: 前編

4月22日の稿で、以前わたしが東京で働いていたL社が、CSRの一環として、 フィリピン最貧地域であるマスバテ島の小学校の教室建設プロジェクトを発足させたことをご紹介した。そして、このプロジェクトの現地パートナーとなったのが、 途上国の子供たちに対す…

マスクの後ろで 〜CSR の本当の顔〜

CSR(企業の社会的責任)という言葉が、様々なメディアで聞かれるようになって久しい。 いまや、CSRなしには今後の経営戦略を語れないほど、企業の中での重要性も社会からの 関心も、これまでになく高まってきている。だが現実には、その効果や正当性につい…

突然ですが、英語版始めてみました。

やらなければいけないことは山積みなのですが、重たい腰をあげて、ついに始めてみました。Costa Rican/Manila Reportの英語版。 ご参考までに、URLはこちらです。 http://sayakot.blogspot.com/ 一年間前、留学のささやかな記録として始まった日本語版Manila…

メーデーの日に。

5月1日は「メーデー(May Day)」。 フィリピンでは、学校も企業も官庁も、国中がお休み。 Wikipediaによると、「メーデー」は、1886年アメリカのある労働組合が、8時間労働制を要求するデモンストレーションを行ったのが起源らしい。以後、「労働者の権利を…

Motivative CSR Project

先日届いた、嬉しいサプライズ・ニュース。 昨年3月まで勤めていたL社が、創業記念兼CSR事業の一環として、フィリピンのマスバテ州に ある小学校に、新たな教室を建設するプロジェクトを支援することに決めたというのだ。 わたしが入社した頃のL社といえば、…

サンミゲル・ビールと農民の話。

フィリピンで「ビール」といえば、サンミゲル。キリンがその株を一部取得したこともあって、 日本でも知名度はそれなりに高いようで、以前日本から遊びに来た友人から、当たり前の ように名前を挙げられて、こちらが驚いたことがあった。そのすっきりとした…

TRAUMAが癒えるとき。 

現在受講中の「平和心理学」。 平和学にそんな領域が存在することを、実は今回初めて知った。 心理学のバックグラウンドのないわたしは当初、「平和」という、ひどく漠然とした、それでいてとてつもなく複雑なこの構造物と、個人の「心情」との関係が、どれ…

Manila Report 1周年。 〜1つの節目〜

出発当日。とても気持ちの良い朝。 明日はまったく別の景色を見ているのかと思うとなんだか変な気分。 正直あまり実感がわいてない。 1年半もの間、日本を離れること、残していく家族のこと、 帰国後のキャリアのこと等を考えると、もっとソワソワしても い…

「勇者の日」に思うこと。

今日はお休みでした。 理由は、アロヨ政権が昨年制定した、祝日を合理化する法律に基いて、4月9日の 「勇者の日」が、一番近い月曜日(つまり今日)に振替えられたから。 さて。この、ドラクエのような響きを持つ「勇者の日(Day of Valor)」。 実は、わた…

ある日の昼下がり。

今週、『平和の心理学』の授業を受け持っていたT教授のお母様が、亡くなった。 授業中、突然の訃報を受けて崩れ落ちるように倒れこんだ彼女に対し、わたしはかける言葉を見つけることができなかった。同時に、授業が始まってまだ2日目の出来事であったし、家…

海賊マーケットの、謎。

担当の教授のご家族に不幸があり、今週の授業は昨日からキャンセル。 来週の月曜日は、振替休日で、思いがけず5連休になってしまった。 本当であれば、雨季が始まらない今のうちに、地方の島々へ足を延ばしたいところだったのだが、大学の課題がちょこちょ…

初☆美容院 in the Philippines

美容院へ行ってきました。 髪を切るのは、フィリピンでは初めて。 というより、海外で美容院に行くこと自体、高校時代に留学していたとき、親戚のおばさんにサンフランシスコのヴィダル・サスーンへ連れていかれて以来。そこで、パンクなデブラと言う名前の…

フィリピンの世界遺産から。

Holy Weekの最終週の休みを利用して、念願の、「ある場所」に行ってきました♪ 『地球の歩き方』を何度も眺めては、ここだけは絶対に行こう!と決めていた、この場所。 それは、マニラから高速バスで片道10時間、ルソン島中央を走るコルディレラ山脈に位置す…

その境界は、越えられるのか。

たまたまこのブログを発見した、という大学時代のクラスメートの5年ぶりの連絡を受けて、マニラで思いがけない再会を果たしてきました。すでに社会人3年目という彼女は相変わらずとても元気そうで、思い出話に話が咲きました。 そして帰り道。タクシーに乗…

南国リゾートと、ブロンド美女のトップレス。

ひと足早い聖週間のお休みを利用して、昨日まで4日間、フィリピン南部に足を延ばしてきました。行き先は、セブ島とレイテ島の真ん中にある、フィリピンで10番目に大きなボホール島。マニラからは飛行機で約1時間の道のりです。 日本でこそあまり知名度は高く…

コスタリカ/フィリピンの共通点。

今週のフィリピンは、「聖週間(Holy Week)」。 街の様子が、いつもと何だか違う。 聖週間は、復活祭(イースター)前の一週間のことで、イエスの受難、死、そして復活に関連した、聖書の朗読や、祈り、聖歌等のイベントが全国各地の教会で行われる。裸足で…

「女性の日」の出来事。

ちょっと過ぎてしまいましたが、3月8日は『国際女性デー』でした。 日本ではあまり知られていないこの「国際女性デー」だが、その歴史は1904年に遡り、 ニューヨークで女性労働者たちが婦人参政権を求めてデモを起こしたのが始まりだ とのこと。現在では、国…

人の手の温もりの話。

最寄り駅であるカティプナン駅までは、徒歩15分。 なんてことない距離なのだが、そもそも普段はほとんどのことが徒歩圏で済んでしまうシンプルライフなので、たまに、電車を使うような場所に遠出する機会があると、単に駅まで行くことにさえ、まるでちょっと…

こんなところに、安倍(元)首相。

先週末29日、高層ビルの立ち並ぶマニラの商業地区マカティで、ビル街の 道路を封鎖した大がかりな反アロヨ集会が開かれた。 「一緒に参加しよう。フィリピンの歴史的な瞬間になるかもしれない。」 熱い人権の闘士であるフィリピン人の友人に、そう誘われたの…

新居の話。

マニラの新しい家は、21階建てのマンションの14階。この学生街では、ひと際高い建物にある。カティプナン(Katipunan)という、19世紀、スペイン支配からの独立を目指して結成された秘密結社の名前をとった大通りに面していて、その交通量は半端でない。電気…

マニラ到着。

6ヶ月ぶりのフィリピンは、「何も」変わっていなかった。 それは例えば、通りに一歩出た途端、思わず口を覆いたくなるような、生ゴミと排気ガスの 混じった臭い。そして朝夕の、激しい交通渋滞。巨大な輸送用トラックや自家用車、タクシーに混じって、フィ…