sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

消えたスーツケースの、その後。

sayakot2008-01-14

相変わらずスーツケースは行方不明のまま、4日が経った。


問題の根源と思われるTACA航空のLAオフィス、コスタリカオフィス、そしてアメリカン航空間のあからさまなコミュニケーション不足と責任転嫁が続いて、一向にラチが明かない。電話をかけるたび、状況を一から説明しなければならない有様に、昨日は思わず弱気になって、
日本で「万が一」に備えて加入した海外留学保険の約款を調べてしまった。


それにしても、こうしたトラブルが本当に自分の身に起こるものだということに、驚いた(たしかに、浅草寺で引いた今年のおみくじは「凶」だったけれど・・・)。そう考えれば、身一つでブジに到着できただけ、まだラッキーなのかもしれない、と「謙虚な気持ち」になってみたり、でもこんなことなら、もう少し優先順位を考えて荷造りすればよかったとか、内容物を記録しておけばよかったとか、こうにでもならなければ絶対に考えもしないことを後悔してみたり。


特に、捜索中のスーツケースには、単に洋服だけでなく、お気に入りの浴衣や、クラスメートのお母様から預かったお届け物、神戸で母や祖母と一緒に買ったホストファミリーへのお土産、来月コスタリカを去るときにファミリーに渡したいと思って準備したアルバムなどが一緒に入っていたので、考え出すとあれこれといろんな想いが錯綜してキリがない。


だが、「謙虚な気持ち」といえば、理想を言うと、こうした事態にも動じることなく、常にお釈迦サマのような穏やかな心で、変わらぬ自分でありたいと思う。もちろん実際はなかなか難しい。特に最初の頃、まだ混乱状態にあったとき、電話口で明らかに面倒くさがっていることが伝わってくる担当者に当たると、つい感情をぶつけてしまったり、イヤミを言ってしまったり。しかし後で冷静になって、そんな自分に気付いたときの気分の悪さと言ったら・・・。


ローゼンバーグ博士のノン・バイオレント・コミュニケーション(10月21日参照☆)にもあったけれど、わたしは自分の要望を相手にきちんと伝えられるかどうかは、自身のコミュニケーション・スキルに大きく依存すると思っている。自分の気持ちが、航空会社の担当者の応対の仕方によって上がり下がりしたのと同様、自身の姿勢次第で相手の対応を、多少なりともポジティブなものに変えることは、少なくとも個人レベルでは可能なはずで、お互いの気分を害するために、わざわざイヤミを添える必要はない。もっとも、たった5分や10分の電話で、相手に劇的な変化を求めるのは、ノン・バイオレント・コミュニケーションのそもそもの趣旨と反するだろうから、少なくとも、自分だけでも心穏やかにありたいと思うのだが―。今回の出来事はこの世の終わりでもないし、人生最悪の事態でもないだろうから、気持ちの上では、最悪、スーツケースなんて失くなってもいい、とある部分で割り切った方がいいのかもしれない。もちろん、まだまだ諦め(られ)ナイし、責任ある会社として、相当の対応は求めていこうと思っているけれど。


しかしなんだかんだ、事態は少しずつ動いてきてはいる。
今日、担当してくれたコスタリカオフィスのおじさんは、


「こういうことはごく稀にあるのだけれど、2〜4週間後に出てきた例も結構あるから、あまり悲観的にならないで。
我々も最善を尽くすからね。」


と、心からのシンパシーを込めて言ってくれた。


今回ありがたかったのは、現在ペルーで学んでいる大学時代の同期や(11日のコメント参照★)、今まで友人・知人・家族から受けて来たエールであり、ホストファミリーのホセとマリアや、コスタリカ歴の長い日本人Mさんらの力添えであり。


本当、こんなところで落ち込んでいても、まさに時間の無駄。
ふと気付いたら、コスタリカ生活も残り5週間。
明日からもお勉強に精を出すとします♪


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それにしても、化粧ポーチが手元になくなってしまったせいで、毎日完全にノーメーク(日焼け止めは塗ってマス)。近所の売店で安いコスメでも買えば良いだけなのだけれど、これはこれで自分なりのささやかなマニフェストなのか、単に面倒くさがりの言い訳なのか、自分でもよく分からナイ。