sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

HANOI Report 〜いよいよ始まりました〜  

sayakot2008-06-20

すっかりご無沙汰してしまいました・・・。
言い訳をするわけではないですが、息をつく間もないほど、本当に忙しかったんです。


昨日、大荷物と共に、ベトナムハノイに到着しました。
国連平和大学修士課程の<座学編>が終わり、いよいよこれから、<実践編>、すなわち
インターンシップが始まります。これは、学生全員がベトナムに移動、というわけではなくて、今回わたしの受け入れを了承してくれた、Save the Childrenという国際NGOが、たまたまハノイ事務所だったわけです。これから卒業までの4ヵ月弱、同じくハノイの国際機関でインターンをすることになった日本人の友人と2人で、ハノイで共同生活をすることになります。


それにしても、まだ到着して2日目ですが、すでに、今まで経験してきた海外生活とはずいぶん勝手が違うことをひしひしと実感しています。まず、通貨単位が1ドル=16,000ベトナム
ドンと非常に大きく、ちょっとした買い物のたびに、いちいちゼロを数えあげなければいけないとか、外国人をみるとすぐに声をかけたがる人懐こいフィリピン人と比べ、こちらはシャイな人が多いとか、違いは様々ありますが、一番大きいのは、やはり、『言葉』の壁。フィリピンでは英語が広く普及していましたし、スペイン語も「一応」基礎的な知識はあったので、そういう意味では、言葉が「本当に」何も通じないところで生活をするというのは、今回が初めてかもしれません。最近はベトナムでも英語を話す若者も増えてきたそうですが、実際のところ、豊かなトーンが反映された独特のアクセントのおかげで、自己紹介や挨拶といった簡単なコミュニケーションすら、一苦労。


例えば、通りの人々とのさりげない会話や、タクシーの運転手さんとのコミュニケーションは、これまで、外国人である自分が、ニュースや新聞では分からない、その社会のダイナミクスに触れ、理解する大きな助けであり、また個人的な楽しみの一つだったのですが、それが思うようにできない今は、自分が「異邦人」であることを痛烈に実感します。そしてそうした状況下で、自分がこの国の「開発」に携わるということに、正直今はまだ、違和感をまったく感じないわけではありません。でも、すっかり恋に落ちてしまったフィリピンにおいても、留学当初はまさか自分か今ほどの深い愛着を持つことになるとは思ってもいませんでしたから、ここベトナムでも、言葉を言い訳にした、ひとりよがりな「限界」を作らないよう、気をつけなければと思います。これからの4ヶ月、謙虚な姿勢を忘れず、この土地に生きる人々と自分との「つながり」を、自分なりに模索していきたいです。


インターンシップの応募から受け入れ先決定までの経緯や、ハノイセーブ・ザ・チルドレンの活動、わたしの具体的な仕事内容などについては、今までの遅れを取り戻すべく、これから随時ご紹介していきたいと思いますが、まずは新たな場所で、新たな生活が始まったということだけ、取り急ぎご報告しておきます。


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写真は、家の前の通りより。バイクの交通量がとても多いです。