sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

2008-01-01から1年間の記事一覧

TRAUMAが癒えるとき。 

現在受講中の「平和心理学」。 平和学にそんな領域が存在することを、実は今回初めて知った。 心理学のバックグラウンドのないわたしは当初、「平和」という、ひどく漠然とした、それでいてとてつもなく複雑なこの構造物と、個人の「心情」との関係が、どれ…

Manila Report 1周年。 〜1つの節目〜

出発当日。とても気持ちの良い朝。 明日はまったく別の景色を見ているのかと思うとなんだか変な気分。 正直あまり実感がわいてない。 1年半もの間、日本を離れること、残していく家族のこと、 帰国後のキャリアのこと等を考えると、もっとソワソワしても い…

「勇者の日」に思うこと。

今日はお休みでした。 理由は、アロヨ政権が昨年制定した、祝日を合理化する法律に基いて、4月9日の 「勇者の日」が、一番近い月曜日(つまり今日)に振替えられたから。 さて。この、ドラクエのような響きを持つ「勇者の日(Day of Valor)」。 実は、わた…

ある日の昼下がり。

今週、『平和の心理学』の授業を受け持っていたT教授のお母様が、亡くなった。 授業中、突然の訃報を受けて崩れ落ちるように倒れこんだ彼女に対し、わたしはかける言葉を見つけることができなかった。同時に、授業が始まってまだ2日目の出来事であったし、家…

海賊マーケットの、謎。

担当の教授のご家族に不幸があり、今週の授業は昨日からキャンセル。 来週の月曜日は、振替休日で、思いがけず5連休になってしまった。 本当であれば、雨季が始まらない今のうちに、地方の島々へ足を延ばしたいところだったのだが、大学の課題がちょこちょ…

初☆美容院 in the Philippines

美容院へ行ってきました。 髪を切るのは、フィリピンでは初めて。 というより、海外で美容院に行くこと自体、高校時代に留学していたとき、親戚のおばさんにサンフランシスコのヴィダル・サスーンへ連れていかれて以来。そこで、パンクなデブラと言う名前の…

フィリピンの世界遺産から。

Holy Weekの最終週の休みを利用して、念願の、「ある場所」に行ってきました♪ 『地球の歩き方』を何度も眺めては、ここだけは絶対に行こう!と決めていた、この場所。 それは、マニラから高速バスで片道10時間、ルソン島中央を走るコルディレラ山脈に位置す…

その境界は、越えられるのか。

たまたまこのブログを発見した、という大学時代のクラスメートの5年ぶりの連絡を受けて、マニラで思いがけない再会を果たしてきました。すでに社会人3年目という彼女は相変わらずとても元気そうで、思い出話に話が咲きました。 そして帰り道。タクシーに乗…

南国リゾートと、ブロンド美女のトップレス。

ひと足早い聖週間のお休みを利用して、昨日まで4日間、フィリピン南部に足を延ばしてきました。行き先は、セブ島とレイテ島の真ん中にある、フィリピンで10番目に大きなボホール島。マニラからは飛行機で約1時間の道のりです。 日本でこそあまり知名度は高く…

コスタリカ/フィリピンの共通点。

今週のフィリピンは、「聖週間(Holy Week)」。 街の様子が、いつもと何だか違う。 聖週間は、復活祭(イースター)前の一週間のことで、イエスの受難、死、そして復活に関連した、聖書の朗読や、祈り、聖歌等のイベントが全国各地の教会で行われる。裸足で…

「女性の日」の出来事。

ちょっと過ぎてしまいましたが、3月8日は『国際女性デー』でした。 日本ではあまり知られていないこの「国際女性デー」だが、その歴史は1904年に遡り、 ニューヨークで女性労働者たちが婦人参政権を求めてデモを起こしたのが始まりだ とのこと。現在では、国…

人の手の温もりの話。

最寄り駅であるカティプナン駅までは、徒歩15分。 なんてことない距離なのだが、そもそも普段はほとんどのことが徒歩圏で済んでしまうシンプルライフなので、たまに、電車を使うような場所に遠出する機会があると、単に駅まで行くことにさえ、まるでちょっと…

こんなところに、安倍(元)首相。

先週末29日、高層ビルの立ち並ぶマニラの商業地区マカティで、ビル街の 道路を封鎖した大がかりな反アロヨ集会が開かれた。 「一緒に参加しよう。フィリピンの歴史的な瞬間になるかもしれない。」 熱い人権の闘士であるフィリピン人の友人に、そう誘われたの…

新居の話。

マニラの新しい家は、21階建てのマンションの14階。この学生街では、ひと際高い建物にある。カティプナン(Katipunan)という、19世紀、スペイン支配からの独立を目指して結成された秘密結社の名前をとった大通りに面していて、その交通量は半端でない。電気…

マニラ到着。

6ヶ月ぶりのフィリピンは、「何も」変わっていなかった。 それは例えば、通りに一歩出た途端、思わず口を覆いたくなるような、生ゴミと排気ガスの 混じった臭い。そして朝夕の、激しい交通渋滞。巨大な輸送用トラックや自家用車、タクシーに混じって、フィ…

Pura Vida! 【コスタリカ編:最終回】

コスタリカを発つ日が、ついにやってきた。 この1、2週間は、通常の授業に加え、今まで共に学んできた欧米やアフリカのクラスメート たちとの「お別れ」イベントがたて続きで、荷造りをする時間があるだろうかというくらい、 本当に慌しかった。 そんな中、…

生きて、息する、企画書。

年明けから受講していた、ソーシャル・アントレプレーナーシップの集中ゼミ。 毎日毎日あまりに密度が濃くて、中盤以降は息が切れ出したが、先週金曜日、 ブジに最終課題である自分のビジネス・プランを提出した。A4にしてたった23枚 だが、面倒くさがりの私…

あるラテン系セクシー・ソーシャル・アントレプレナーから学んだこと

今回ご紹介するのは、コスタリカの若き社会起業家、ホセ・アギラール青年。 ソーシャル・アントレプレーナーシップ講座3人目のゲスト・スピーカーとして私たちの教室に招待された彼は、コスタリカ人には珍しい長身で、いかにも育ちの良さそうな美しい英語を…

グラミン銀行 〜変えられるものと、変えられないもの〜

最近、頻出の「マイクロクレジット」という言葉。 元になっているそれがどのようなものかというと、バングラデッシュのグラミン銀行の創設者で、2006年ノーベル平和賞の受賞者であるムハマド・ユヌス氏のストーリーから紹介するのがいいかもしれない。 当時…

アフガニスタンのムハマドさんの畑の行方。

これはスゴイ。 何がスゴイかというと、Kiva.org のこと。 今日、例の『ソーシャル・アントレプレナーシップ』の授業で取り上げられた、 彼らのホームページを何気なく覗いて、気付いたら画面に釘ヅケになり、 その5分後には会員登録していた。 Kivaは2005年…

Social Entrepreneur -社会起業家とは-

“Entrepreneurship in the Social Sector: Making it Happen” 現在、履修している授業のタイトルだ。 ぴったりとくる訳が見つからないが、『社会分野におけるアントレプレナーシップ: 〜「それ」を実現させるには〜』という感じが近いだろうか。一見、「そ…

感動の再会と、その中身。

先日ブログを書いたその日の深夜1時頃、ロスのTACAオフィスからメールが届いた。 「本日、アメリカン航空からあなたのスーツケースを受け取りました。先ほど コスタリカに送りました。タグの番号はXXXXです。明日の朝には届くでしょう。」 という、至ってシ…

消えたスーツケースの、その後。

相変わらずスーツケースは行方不明のまま、4日が経った。 問題の根源と思われるTACA航空のLAオフィス、コスタリカオフィス、そしてアメリカン航空間のあからさまなコミュニケーション不足と責任転嫁が続いて、一向にラチが明かない。電話をかけるたび、状況…

帰国レポート (番外編)

実はコスタリカに戻ってくるまでの道のりは、そんなにスムーズではなかった。 そもそも、一緒の便で帰るはずだった国連平和大学の同期が、出発の当日の 朝になって高熱でダウンし、後日遅れて行くとの連絡を受ける。 そしてロスアンゼルスでの乗り継ぎでは、…

帰国レポート①

もはや事後報告となってしまいましたが、年末年始は日本で過ごしました。 3週間弱の、長いようであっという間の一時帰国をたっぷりと満喫して、先ほど、コスタリカの「我が家」に帰ってきました。このCosta Rica Reportも日本にいる間は少しご無沙汰ギミでし…

New Year RESOLUTION 2008

新年明けましておめでとうございます。 振り返ってみると、2007年は激動の年だった。 大手企業の新卒採用戦略作りに携わっていた去年の今頃。必死にそろえた応募書類も、提出したことさえ忘れるような時間の流れの中で、国連平和大学から合格通知が届いたの…