sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

今週もまた。

sayakot2009-09-07

先月から先輩コンサルタントたちがぽつぽつと帰国を始め、ふと気付いたら、事務所にはわたしとメキシコ人スタッフK嬢の2人だけ。といっても、もともとわたしたちのプロジェクト事務所は、州政府の女性庁の事務所の一部を間借りしているものなので、建物自体には、今までと変わらず、女性庁の職員の人たちが普通に働いているのだけれど。


こんな感じで、9月の一ヶ月間は、K嬢と2人で、粛々と仕事をすることになりそうです。来月10月は、今年で最終年となるこのプロジェクトの終了時評価団が日本からやってきて、評価コンサルタントと言われる人が、2週間近くこちらに滞在し、これまでプロジェクトが支援してきた女性たちや、一緒に仕事をしてきた女性庁を始めとする関係機関の偉い人たちにインタビューをしたりすることになっているので、今は、その準備(レンタカーの手配やら、アポのアレンジやら)が仕事の一つ。10月は他にも、いまや民芸品を生産・販売する「組合」として正式に登録されることが決まった、女性グループに対する営業促進ワークショップや、国際協力系の雑誌の取材の受け入れがあり、さらに、11月にはメキシコシティで行われる日墨交流400周年(←びっくりしませんか?)イベントへの参加が決まっているので、ある意味、今は嵐の前の静けさというのが適切なよう。



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最近のブームは、黒タピオカ入り緑茶ドリンク。大きいサイズだと30ペソ(約240円)して、わたしの日々のお昼ご飯の値段と大して変わらないのだけれど、オフィスから歩いて3分のところにある、この台湾人若者たちが経営するジュース・スタンドは、地元でもかなり繁盛している。アメリカでもチャイナタウンなどで必ず見つける黒タピオカ・ドリンク。日本でも、時々、見かけるけれど、まさかチェトゥマルで出会えるとは嬉しい発見。


チェトゥマルでアジア人を見掛けることはめったにないのだけれど、たまにあるとすると、そのほとんどが、ベリーズから移住してきた、台湾人。自分もあまり人のことは言えないけれど、彼らが本当に、どんな因果でここにたどり着いたのか、想像すると、とても不思議。これが大都会メキシコシティカンクンなら、もちろん分かるのだけれど。チェトゥマルには、子供向け英会話教室が一軒だけあるのだけれど、講師陣の半分は、やっぱりベリーズ(元イギリス領なので、英語圏なのです)から来た台湾人だとか。ベリーズから来た台湾人に英語を習う、メキシコ人の子供たち。ある意味とてもインターナショナル。


先日は、たまたま散歩の途中に、ベジタリアン向けの小さな中華料理屋を発見(正確には、鍵を複製する小さなお店の中の、さらに小さな一画なのだけれど)。店を経営しているのは、50代くらいの、人のよさそうな台湾人夫妻。スペイン語も片言、英語も片言。だけど彼らはかれこれ5年もチェトゥマルに住んでいて、それ以前はやっぱりベリーズにいたのだそうだ。お互い片言のスペイン語と英語でコミュニケーションしながら、実はチェトゥマルには1組だけ日本人一家が暮らしているらしいということを教えてくれた。きっとお会いする機会はないでしょうけれど、やっぱり、不思議。



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ところでつい先日、何ヶ月かぶりに、大学院時代のフィリピン人の友人Mとチャットをした。メキシコの生活はどうだいと聞かれたので、なかなかこの場所にconnectionを感じられなくてね、とさらっと返したら、Mはどこかで聞いたことのある文章を引用してきた。


Now, I think that the connection between the subject and “I” is not as obvious as people may think to be. The real essence of the connection may not exist in the connection per se. Rather, it lies in the will of the person and the process to figure out something that connects the subject to him/herself.(http://sayakot.blogspot.com/2008/05/i-world-and-relationship.html


そうそう、そうだった。
結局、全然続かなかった英語版ブログ(苦笑)。でも、やっぱり、少しでも言葉に残しておいて、想いを共にする仲間と共有できて、よかったと思う。大学院時代の友人たちとは、いまや限られた一部の仲間と、たまに連絡を取り合うだけだけれど、それぞれが世界のどこに散らばって、どんな道を歩んで行こうとも、たぶん、いつ再会しても、同じような目線で、語り合っていけるんじゃないかと思える安心感がある。本当に、ありがたい。



さあ今週も一週間、頑張りますか。
皆さんにとっても素敵な一週間でありますように。



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写真はオフィスのある通りの標識。