sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

Viva Mexico!!

sayakot2009-09-17

今日(9月16日)はメキシコの199年目の独立記念日。祝日なので、仕事もお休み。毎月のように何かしら祝祭日が設定されている日本と比べて、メキシコのそれはとても少なく、わたしにとって渡墨後、初めての「祝日」でした。


といっても、最近の悩みは、お休みの日にすることがナイ。。。頼りにしていたメキシコ人スタッフのK嬢は、最近めでたく年下の彼が出来、少しお忙しいご様子。カウンターパートである女性庁の職員は、もともと中年のおば様方が多く、あまり休日に一緒にどこかに出かける感じでもなし。かといって、ねえ今度踊りにいこうよと声をかけてく(れ)る男性陣(大抵、恋人がいたりする)の優しい言葉をどう捉えるかは、少々難しい問題で、結局、今日も一人で、既にやや見尽くした感のあるチェトゥマル村を、ぶらぶらしてきました。もう何度目かになる海外生活ですが、同年代の友人たちに必然的に囲まれてきた留学生活とは、やっぱりちょっと違いますね。


とはいえ、もともと日本にいるときから、一人で外食するのも、映画を見るのもあまり気にしない方なので、今日もまた、スぺイン語の本とノートを持って、冷房のきちんと効いたショッピングモールで映画を見(スペイン語吹き替え・コドモ向け動物モノ)、その後は、コーヒーショップでのんびり勉強しつつ、休日で賑わうモールで繰り広げられる人間模様をにんまり観察してきました。一方、今やすっかり顔馴染みになってしまったR店員からは、「また一人(笑)?」とあまり嬉しくないツッコミをされ、続いて、今度一緒にディスコに行こうとのお誘い。うーん・・・。メヒカ―ノ(メキシコ人男性)を絶対信用しちゃダメ!というのはメキシコ人女性を含む、多方面からのアドバイス。もうちょっと言葉が出来れば、ヘンな警戒心もなしに、友達としての関係構築ができると思うのですけどね。ムズかしい。



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話は変わりますが、昨日は独立記念日前夜ということで、オフィスは一日そわそわした感じでした。外の通りには、赤・緑・白(トマト、ハバネロ、玉ネギの組み合わせにしか思えない)のトリコロール色のメキシコの国旗がはためき、“VIVA MEXICO!!”のネオンサインがあちこちに設置され、街中がすっかりお祭りムード。


夜23時、K嬢とその彼氏と一緒に、独立記念日の恒例行事というEl Grito (“叫び”) なるものを見物に。会場の州庁舎前の広場は、集まった老若男女でぎっしり。やがて庁舎の上階のバルコニーから知事が姿を現し、“VIVA  MEXICO !!(メキシコ万歳!!)”と叫ぶと、追うように、人々が一斉に“VIVA  MEXICO !!”と叫びます。続いて、高々とはためくメキシコの国旗の下、緑、赤、白の紙吹雪が舞いあがり、メキシコ国歌が流れると、人々は姿勢を正し、胸に手を当てて歌います。その後は20分ほど、湾から勢いのよい花火の数々。エネルギーに満ち満ちた空間でした。


この“El Grito (独立の叫び、という感じなんですかね)”は、チェトゥマルだけでなく、メキシコ各地で行われる行事で、首都メキシコシティでは広場に集まった群衆の前で、大統領自身が行うものだそうです。もし今の日本で同じことをしたら、全く別のコンテクストになってしまうから、不思議なものです。


ちなみに、先住民の居住地域でも、同じようにこうした行事を行うもの?とK嬢とその彼氏に聞いてみたら、二人ともきょとんとした表情で、もちろんだよ。私たちは皆一つだから、と答えてくれたのですが、実際のところはどうなんでしょうか。ちょっと気になるところです。


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州庁舎前の、広場にて。熱気に満ちた空に舞う紙吹雪が見えますか?