sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

週末徒然;つながり探し。

sayakot2009-08-08

毎日が怒涛のように過ぎていきます。
ふと気づいたら、こちらに来て3週間が過ぎました。
感覚としては、ほんの1週間ちょっと前に着いた気分なのだけれど。


日記をなかなか更新できないのは、(1) 毎日ばたばたと慌ただしいから、ということ、(2) 現在進行形の会社のプロジェクトのお話なので、ディーテールまでなかなか中身をご紹介できないということ、そして、(3) まだ自分の中で、日々の出来事が、うまく内在化できていないということ――自分が、今実際に生活しているこの世界と「つながっている」感覚が、正直なところ、まだあまり持てていないのかも。今の生活はまるで、これまで自分が生きてきた時間の流れと切り離されたところで起きている、別の種類のもののような――特に、最初1、2週間は。


とはいえ、ここ1週間で、少しずつ、変わってきたかな。
ようやく自宅にネットを開通させることができたし、大家さんにガスタンクを買ってもらって、温かいシャワーが出るようになった(まだ温度調整が難しいのだけれど)し、オフィスの近くに感じのいい洗濯屋さんも見つけたし、電気ポットも買って、毎朝気軽にコーヒーが飲めるようにもなったし、今日はついに電子レンジを買ってしまいました。(週末に車を出してくれた、プロマネのWさんに、感謝。)


なんだ「物」の話ばかりじゃないかと思われるかもしれないけれど、要は、だんだん居心地もよくなってきて、「自分の生活」ができている感じはしてきているわけです。ビニールのshabbyなテーブルクロスなんかも、自分色に取り換えてしまったりして。


就業時間は、日によってまちまちだけれども、大体9:00-19:00くらい。遅くとも21時にはできるだけ帰るようにしてます。自宅がオフィスから徒歩40分(!)なので、ちゃんと起きれた日は、8時に家を出て、ずんずん歩いて通勤。こちらのタクシーは初乗りが12ペソ(約90円)なので、あまりケチケチする必要もないのだけれど、毎日オフィスでPCを前に座っている時間が長いので、ちょっとしたエクササイズ代わり。まあ、今の時期は本当に暑いので、地元の人さえあまり歩いてないですが、道すがら、こちらの普通の生活も垣間見ることができるし、途中にある軍隊の基地では、柵ごしに、カーキ色の制服を着たマッチョなお兄さんたちがトレーニングしている姿が見えたりもします。
(とはいっても、帰りはさすがに19時以降、タクシ―を使うようにしてますが。)


首都メキシコシティ―ではタクシー強盗が横行していて、日中でも一人では絶対に乗らないようにと聞いているけれど、こちらは田舎町チェトゥマル。乗り込む時は必ずbuenos dias! (おはよう!)、降りるときはQue le vaya bien!(いい一日を!)と気持ちよく声をかけてくれ、外国人だからとボラれたことも一度もありません。「日本は中国の一部じゃないって本当?」とか、「メキシコのことは好きかい」とか、人懐っこくいろいろ話をしてくれる運転手のおじさんたちも結構いて、好きな時間の一つです。


オフィスは、プロジェクトのカウンターパートである州の女性庁の事務所の小さなスペースを借りています。プロジェクトチームのメンバーは、わたしの会社からやってきているコンサルタント5名と、グアテマラで先住民の民芸品作りをサポートしているNGOの代表者であり、プロジェクトの助っ人として契約しているアメリカ人女性1名、そして現地スタッフとして雇用されているメキシコ人女性1名の、計7名。とはいえ、常駐組は、わたしと、このメキシコ人女性スタッフくらいで、それ以外のメンバーは、役割に応じて2,3ヶ月毎にやってきて、一ヶ月滞在、また帰国、というサイクルを繰り返しています。


(今更ですが、)プロジェクトの目的は、マヤ族の女性グループが作る民芸品の生産・販売・流通を支援しつつ、その支援体制を、プロジェクト終了後も、カウンターパートの主導で継続できるよう、その組織強化を図ること。2006年にスタートし、今年が最終年。


これは、グアテマラでハマって以来、民芸品が大好きなわたしにとっては、本当に興味深いプロジェクトなわけなのだけれど、一方、日本のODA(政府開発援助)が、ほとんど地球の反対側のメキシコに、はるばるこうした形で――ここでの自分の役割を含め――流れていることそれ自体は、まだ不思議な感覚も。だって、日本で普通に生活していたら、知る由もなかっただろうし。


恋に落ちたみたいにフィリピンに感じた、あの強烈な愛情が生まれるイメージはまだないけれども、来年3月までの約7カ月間、自分なりの「つながり」を見つけていきたいものです。


いざいざ。