sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

わたしの空間

sayakot2010-11-11

今の家に引っ越してから約2ヶ月半が経ちました。時々お湯や水の断水や、停電に見舞われたりするものの、総じて満足に暮らしています◎。


ちょうど今、敷地の外壁に、大家氏の力作である力強いピンク色のブーゲンビリアが見事に咲き誇っています。ご近所からもなかなかの評判で、わたしも勝手に鼻高々。でも、ブーゲンビリアもとても素敵なのだけれど、実はわたしが本当に好きなのは、今がちょうどシーズンのジャカランダ。日本で見たことはなかったけれど、一度メキシコシティで、目が覚めるほど鮮やかな藤色に、通りを染め上げたジャカランダに出逢って以来、すっかり虜になってしまいました。今でもアジスの街でちょこちょこと咲いているのを見ると、思わず立ち止まってしまうのです。


先日、大家氏に、我が家の庭にジャカランダの木が欲しいのだけど、いくらくらいするのかね、(というかそもそも植えていいのかしら)と相談したら、いやいや、君の家にもうあるじゃないか、しかも2本。との返事。いや、このわたしがジャカランダを見逃すはずないよと一緒に確かめに出たら、たしかに、庭の隅に大きなジャカランダの木が2本。でもなぜか花が一輪もついていない。ほら、あるだろうと大家氏は得意げにこちらを見てきたけれど、今のこの満開のはずの季節に花を咲かせていないなら意味ないし、、、なんとも納得のいかない顔をしていたら、根負けした大家氏が、うーん原因を考えてみるよと農学者らしい約束をしてくれました。と、いっても、今シーズンはもう難しいと思うけれど。


実はこの日、すっかり打ち解けた大家氏に、さらにリクエスト。実は家庭菜園も始めてみたいのだよね、とちょろっと口にしてみたら、それならおやすい御用、とその日のうちに、庭の一画に畑コーナーを作ってくれた。大家氏は土起こしから堆肥の調達まで、庭師と兼業の門番氏にてきぱきと指示をだしてくれ、その手厚いサポートにはただただ感謝。さて何から作ればいいんだっけ。今週末にでもまた相談してみよう。


そうそう、犬が2匹に増えました。先月帰任されたある日本人の方の愛犬「チャンプ」を引き取ったのです。1匹目のフィリック嬢(体格はゆうにチャンプの3, 4倍)は当初、突然の小さなニューカマーの登場に不快感を露にし、しばらく強い遺憾の意を表明していたけれど、3日目についに折れ、今では2匹で仲良くじゃれ合うほどに。時折、やんちゃが過ぎがちな巨体フィリック嬢にチャンプが猛然と吠えかかるシーンも見られるようになり、力関係に逆転の傾向も。


でも実は、チャンプの一番仲良しは、フィリック嬢でも、新飼い主のわたしでもなく、門番氏。連れてこられた当初、巨大なフィリッック嬢に踏みつけにされすっかり縮こまっていたチャンプを不憫に思った門番氏は、彼をまるで壊れ物のように大切にかわいがり、その結果、今やチャンプは食事を門番氏の手からでしか受け付けず、夜は門晩小屋で就寝するありさま。たしかな居場所を手に入れたチャンプは、もはや飼い主(=わたし)にそっぽを向けるようになり、その様子を見て門番氏は、ちょっと困ったような、申し訳なさそうな顔をする。でもわたしはそんな門番氏の優しさに心底感謝しています。もっとも、アムハラ語が出来ないゆえになかなか伝えられていないのだけれど。当初絡みあって使い古したモップのようだったチャンプの毛並みは、今、門番氏による日々のブラッシングで、見違えるようなさらさらストレートに。ありがたや。


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さて。しめくくりは写真のわが家の小物類。
1) 布地の壁掛け
ガーナで一目惚れして買ってきた布地に、木でフレームを作り、貼り付けたもの。近所のギャラリーでフレームをオーダーしようとしたら、付き添いにきてくれたSAAの事務所のドライバーが、「そんなもん、俺が作るさ」と言って、実際に3日で作ってきてくれました。お金なんていい、と言われたのだけど、さすがにそれはあんまりなので、ギャラリーでの販売価格の1/3で手を打ってもらうことに。とっても気に入ったので、別の布地も使って、結局計5つ作成。更に余った布で、テーブルクロスも作りました♪


2) カボチャ
ハロウィンのカボチャ風。南部出張の帰り、道ばたでお百姓さん夫婦が並べて売っていたのを買ったもの。れっきとした食用なのだそうだけれど、勝手にデコレーション用途(?)に変更。こういうものってどれくらいもつのか、謎。


3) ヤギ皮の椅子
北部出張の帰り、道ばたで山積みになって売られていたのを買って帰ったもの。以前アジスで一つ150ブル(750円)で売られているのを見かけたことがあるけれど、こちらは産地価格で60ブル(300円)!全面ヤギ皮、中身は麦わらだそうだけれど、ずいぶんぎゅっと詰まっているせいか、かなり堅くずっしりして、座り心地は△。エチオピアは、他のアフリカの国々に比べて、歴史が圧倒的に古いわりに、独自の民芸品のバリエーションが少ないように思えて、時折こうしたエチオピア産の民芸品をみると、ついつい飛びついてしまいます。いずれ全部日本にもって帰れるといいな。