sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

ガーナ滞在記その3: 観察もろもろ

sayakot2010-09-15

同じアフリカでも、ガーナはエチオピアとはずいぶん違った。というよりも、エチオピアが他のアフリカとあまりに違う、というのがアフリカで生活する外国人、そしてアフリカの人たちの多くの一般認識のようだけれど。


◎人の印象
外見をとってみても、そう。エチオピア人の肌の色は明るく、鼻筋が通ってスリムな体系をした人が多いのに対し、ガーナの人々は、日本人が一般的にアフリカ人として想像する黒い肌の色をしていて、肉付きがいい。町でもよく見かけるエチオピア女性の伝統的な衣装は、清楚で敬虔な印象を与える白いコットンドレスだけれど、ガーナの女性は体の凹凸がはっきりと分かるセクシーでピッタリとしたスタイルが多い。布地も、カラフルで華やか。ガーナ女性に関して特に目を引くのは、果物山盛りのカゴでも、水桶でもなんでも頭の上に器用に乗せて、しゃなりしゃなりと優雅に歩く姿。そしてエチオピア人は控えめでシャイな人たちが多いように感じるけれど、ガーナ人はマイペースでストレートで、何にも物怖じしない印象。


◎ 町並み
エチオピアに比べると新しい車がはるかに多いように感じる。首都でさえあちこち道路が陥没しているエチオピアと違い、整備が進んでいる印象。もっと田舎に行けばまた違う状況かもしれないが、ロバや羊の横断で行く手が遮られる事もない。首都アクラのショッピングモールは、南アフリカ系のスーパーチェーンが入っており、欧米的な香りがぷんぷんする。品揃えはエチオピアのそれとは比べ物にならず。海に面し、一人あたりGDPが2200USDのガーナと、900USDに満たない内陸国エチオピアの差を感じる。


◎チョコレート
ガーナといえばチョコレート、そんなイメージがあるけれど、驚くことに、実際に現地で国産チョコレートにお目にかかることはほとんどなかった。というのも、ガーナは世界有数のカカオ生産を誇るにも関わらず、その加工プロセスがほとんど欧米で行われているから。空港のお土産屋さんですら、見つかるのは、世界の他のどこの空港にも溢れている、欧米のものばかりで、買う気にはならず。言うまでもなく、彼らに加工技術と設備があれば、より高価値で国際市場価格に振り回されることなく自前の商品を輸出することができるのに。エチオピアのコーヒー豆も同じことがいえる。そのハードルは、そんなにも高いのか。


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写真は、ケープコースとの船着き場で。魚を積んだ船が帰ってくるのを待つ女性たち。