sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

Home Warming Party

sayakot2010-08-29

引越しから1週間。ホームパーティを開催しました。
ゲストの中心は、家を借りるにあたって諸々の手続きをしてくれた管理部スタッフや、わたしに新しい家が見つかったことを自分のことのように喜んでくれたドライバーやお掃除のおばさんたち、そして日頃温かく見守ってくれている総括ディレクターのJ女史とインターン生など、SAAのスタッフたち。また、大学院時代のエチオピア人同期3名、テニス仲間の国連職員の方、ご近所のJICA、大使館の方々も来てくださいました。
総勢 25名!

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当日。朝から3合炊きの炊飯器を4回転させ、なんとか開始予定の13時までに予定通りの諸々の料理(肉じゃが、カレー、キムチスープetc...)を並べる。でも実は、今日のハイライトは他にあったのです。


開始予定時刻を45分過ぎて、スタッフたちがほぼ同時に車で到着。一人が車のトランクを開けると、「バ〜〜〜〜〜」の鳴き声。そう、生きた羊が一匹。


遡ること、パーティの案内をした先週水曜日。「みんなでお祝いに羊を持っていくよ、庭に(解体する)スペースある?」とスタッフの一人に最初に言われたときは、迷わず断ろうと思ったのだが、それが祝福を示すエチオピアの習慣で、そして既にスタッフたちがカンパして羊一頭分のお金を集めてくれたと聞いて、ありがたく受ける事にしたのだった。その後、本当に引き受けてよかったのか、リアルに想像すると恐ろしい気もしたのだが、スタッフがどうやらとても楽しみにしてくれているらしいことを知るにつれ、撤回するわけにもいかず、よしやるかと改めて腹をくくったのだった。


さて。そのプロセスは、本当は一家の主がそれを行うか、あるいは首をおさえつける役を担うものなのだそうだが、それはさすがにパス。。。ただ、こうした催し物は、エチオピアではかなり一般的なようで、今回はスタッフによりアレンジされた屠殺人がテキパキと進めてくれた。詳細は省くが、おおまかな流れは、排水溝のある車庫スペースで、羊の喉を切り、血をある程度出してから、足を吊るし、皮をはいで解体する。その手際のいいこと!


小心者のわたしは、初め、覗き見したり、目を覆ったり、とにかく落ち着きなかったのだが、印象的だったのは、その場にいたエチオピア人の誰もが、ごく当たり前にそのプロセスに参加していたこと。男性は、ドライバーも、普段はオフィスでかっちりとしたスーツを着て座っている会計スタッフも、皆、腕をまくって解体を手伝い、女性陣は、内臓を洗ったりして調理の準備をする。スタッフの8歳の子どもでさえ、父親の指示を受けてひもやタライを運んだりして、誰も「残酷だから」と目を背けさせたりしない。そしてみるみるうちに、羊は小さな肉の集合体になり、薪がナタで割られ、火がつけられ、大きな釜で即席のBBQとなる。そしてわたしは、自宅の敷地で繰り広げられるこの非日常的な日常を、とても心地よいものとして受けとめている事にふと気づく。


お味は、、、、美味!
シンプルに固まりをグリルしたものと、細かくたたいてからキッチンで唐辛子やタマネギなどと炒めたもの、どちらもとてもジューシー。現地の主食であるインジェラ(酸っぱいクレープみたいなもの)とよく合います。スタッフたちがこれも食べろあれも食べろとお皿にどんどん盛ってくれ、きりがない。皆でエチオピアビールの他、他のゲストたちが盛ってきてくれたワインも次々あけ、全員がお腹いっぱいに。


それにしても、今回のパーティはもともと、普段オフィスでコーヒーを入れてくれたり、掃除をしてくれたり、運転をしてくれたりしているスタッフに徹底的におもてなしをすることを目的にしていたつもりだったのだけど、気づいたら、わたしが完全にお客さんになっていました。。。ですが我が家もお羊様のお清めでパワーアップしたことなので、また改めて機会を設けたいと思います。


買い出し、食器、料理&ドリンクの補充等お手伝いくださった皆様、本当にありがとうございました。