sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

地方出張:チャイナ編

sayakot2010-07-25

昨日から地方出張中。アジスアベバから東へ車で10時間行った先の、ディレ・ダワという町に来ています。今日は仕事の予定もなかったので、のんびりと散策。特に有名な観光地というわけではないですが、アジスアベバではほとんど見ない石造りの家があったりして、並んだ土色の壁に入り組んだ路地がどこか中東の町並みを想起させました。


明日出かける予定の、ここから50kmほどのハラールという町は、エチオピアでは珍しくイスラム教徒の多く住む町で、町並みもアラブ風と聞いているのでその影響もあるのかもしれません。市場にはラクダも沢山歩いていて、ちょっと感動。ひとこぶの小さ目のラクダです。


この町は人口ではアジスアベバに次いで2番目に大きいと「地球の歩き方」に書かれていましたが、町の雰囲気はとても素朴で、都市らしい雰囲気はまったくなく、先日訪れた南部のアワサの方がよっぽど活気があり、規模も大きかった印象。高度がかなり低いのか、昼間は汗ばむほどの暑さ。久しぶりに薄着で町を歩けたのは嬉しかったです。


夜、近くでちょっとしたお祭りのようなものがあると聞いて出かけてきました。なかなかの賑わいで、わざわざ5ブル(35円くらい)の入場料まで払って中に入ったのですが、入ってみて、がっかり、、、。敷地にずらっと並んだ夜店で売られていたものは、ほとんどがmade in Chinaの鍋やら食器やらの日用品、髪飾りや洋服、バッグや靴など。中には日本の100円ショップの方がよっぽど質がいいのではと思われる品々が、それなりのお値段で売られていました。たしかにこれだけの品揃えは、地方の町ではなかなか難しいだろうから、現地の人にしてみれば、貴重な機会なのだと思われます。エチオピアの衣服やアクセサリーなど、ローカルな民芸品市場を期待していたわたしとしては、がっかりでしたが。


そういえば以前、今、アフリカ-中国間の飛行機は、買い付けに出かけるアフリカ人バイヤーたちで溢れているという記事を読んだ事があるけれど、まさにこの光景が、それを象徴していますね。エチオピアにおける中国のプレゼンスはこれだけでなく、例えば今回この町に来るために通った10時間の道のりも、すべて中国が作った道路であることからも分かります。そして今こうして地方の滞在先でもネットにつながっていられるのも、中国の展開している通信網を通じ、中国産の携帯用モデムで通信できているから。恐るべし、中国。


しかし今日も、何度チャイナ、チャイナと呼ばれた事か。アジスアベバではあまりそういうこともないですが、こうした所に来ると、ああ地方に来たなという感じがします。一度だけ、「ジャパニーズキング、ヒロヒト、ベリーグッド」と言われましたが。そんな1日でした。


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写真は、夜店の写真。わたしも食器乾燥用のプラスチックケースを買ってしまいました。500円くらい。