ハイチのこと (続き)
ハイチの友人のTのこと、共通の友人のFacebookで、どうやら無事らしいという情報を見つけました。ほっとしたと思ったら、兄弟と友人の複数が亡くなったらしいとのこと。それ以上の情報はありません。
連日変わる「死者●●●人以上」という紙面上の一行が、そこに生きる一人ひとりの生々しい痛みや悲しみの総数であることを、人はどうしても感じたくないものなのかもしれません。むしろあえて無機質な数字に置き換えることで、想像力を排除しているのかもしれないですが。
CNNやらNYTimesのウェブサイトを見ると、日本のメディアとの情報量の差に驚かされます。
数日前、ヒラリー国務長官が記者団のインタビューに対して、米国の迅速かつ効果的な人道的支援を約束し、また、自らのハイチ訪問にあたって、本来最優先されるべき物資の供給や医療活動に使われる現地の車輛等が(彼女の視察に使われることによって)一切損なわれることがないよう十分配慮する、ときっぱりと言っていたのが、なぜか印象に残っています。単に政治的パフォーマンスだけでなく、非常にプラクティカルな細部にまで視点の届く人なのだと、きっとこの国は有限実行するのだろうと感じました。