sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

ちょっと物騒な話

sayakot2007-08-26

先日知り合った国連平和大学の卒業生のあるカナダ人の話。
2週間前にコロン町の彼のアパートに泥棒が侵入。その手口がなんとも大胆。一味は彼のアパートの壁にハンマーで巨大な穴を開け、そこからパソコンや金品をごっそり盗っていったとのこと。彼が週末ビーチに出かけていたときの出来事。


そこで気になるのは、壁にハンマーで穴を開ける物音に「気づかなかった」という隣人と、動揺する彼に対し、「よくあることだから」と謎に「冷静」な大家さん。ちょっとした憶測がわかないこともないよね、肩をすくめて彼は言う。彼は事件後、わたしの家の向かいに引っ越してきた。


もう一つ、クラスメートのニュージーランド人青年の話。
1週間前、彼が同じくコロン町を夜一人で歩いていると、2人の男が現れ、財布を出すように要求。男達は頑として拒絶した彼を殴りつけ、立ち去った。幸い彼に大きな怪我はなく、財布も無事。(ちなみに、こういう状況で相手の要求を拒絶するのはあまり賢明ではナイ。こういう国では、あらかじめ本体の財布とは別に、少しだけお金を入れた「捨て財布」を用意し、それを素直に渡すのが◎)。


たとえ町の99%が「Pura Vida」を謳歌する善良な人たちでも、100%とはいかないのは、どこの世界でもいえること。特に近年、近隣諸国からの不法移民が増えてきているこの国において。残念ながら、人口わずか2万人のコロン町でも、こういった事件は起きてしまうのが現実のよう。ただこの町は、昔から住んでいる住人が多いためにコミュニティ内の結びつきが強く、比較的犯罪が起こりにくい位置にあるとのこと。わたしも、ここに来てからは近所の人たちにはできるだけ愛想よく挨拶をし、顔を覚えてもらうようにしている。ちょっとした意識の持ち方で、居心地の良さも変わってくる。


一方、例えば首都サンホセなどは、昼間でも1人で歩くことは避けたほうが良いし、ピアスや腕時計、カメラなども持ち歩いたり、身につけたりしない方がいいと何人もの現地人にアドバイスされるのだから、日本ではちょっと考えられない感覚。もっともコロン町においては、友人と一緒に行動することを鉄則にしているので、普段の生活で不穏な空気を感じることはほとんどないが、それでも、フィリピンのときと違ってあからさまに「外国人」になってしまう分、緊張感は若干高い気がする。


「中米で最も安全な国」と言えども、要は比べる基準をどこに置くか、ということか。
今思うと、アメリカって豊かで安全な国だったんだなあとしみじみ。


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コスタリカの代表的朝食である豆ご飯「ガチョピント」と、調理用バナナ「プランテーン」炒めと、コーヒー。とても美味だけど、かなりヘビー。数ヵ月後がコワいですね。