sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

?Donde esta mi casa?

sayakot2007-08-20

ついにコスタリカにやってきた。プログラムの同期25名と共にマニラから出発。ロスアンゼルスまで12時間、6時間の乗り継ぎの後、グアテマラを経由して更に飛ぶこと7時間。約1日越しで、コスタリカの首都サンホセに到着。


ここ数週間、かなりの過密スケジュールで生活していたため、飛行機の中では、これでもかというくらい本当によく寝た。食事のとき以外はほとんど目を覚まさず、出された軽食にも気づかず、何度か逃したことも。おかげで長(超)時間のフライトもあまり苦にならず、助かった。


サンホセからは、大学のバスが迎えにきてくれる。全員で乗り込み、それぞれの滞在先に、一ヶ所ずつ降ろしてくれる。ほぼ全員が、大学のサポートを受けて、近くの“Ciudad Colon(コロン町)”という人口2万人ほどの小さな町(村)内で、それぞれホームステイなりアパートなりをアレンジしている。運転手兼ガイドさんが、住所の書かれたリストを見ながら、一つずつ探してくれるのだが、とにかく時間がかかる。


それもそのはず、この町の住所は判読がとても難しい。何故なら、通りの名前や番地がほとんど存在しないのだ。


例えば、わたしのホストファミリーの住所は「コロン町の神父さんの家から●●m東に行った、緑の門とベージュの壁のある左手側の家で、突き当たりにランド・ローバー(車種)があるところ」といった具合。友人の家も、「スーパーから▲▲m東の墓地の入り口から北へ●●mの、黒い門の白い壁の家」といった具合。


壁や門の色を変えたくなったり、ランド・ローバーに乗って家族が外出している際にはこの住所は一体どうなるのだろうかと思わず頭をひねりたくなるのだが、恐らく小さな村のこと、そんな情報も一瞬で広まるので心配ないのかもしれない。「住所」というより、「行き方」に限りなく近いのだが、実際歩いてみると、これらの情報があっても、そもそも方角も距離感もないため、とにかく迷ってしまう。スペイン語と視覚の記憶力を鍛えることに当面は専念した方がいいのかも。


それにしても、コスタリカの家々は、引退したアメリカ人が優雅に暮らすための壮麗なお屋敷ばかりというわけではなく、むしろ、こじんまりとかわいらしいものが多い。人々も、いかにも「部屋着」な服装で、のんびりと歩いたり、近所同士で立ち話をしていたりしている。大きな果実をたわわに実らせた木々、赤や黄色の華やかな花々、今にもせせらぎが聞こえてきそうな小川、何羽にもなって空高く旋回する鷲たちは、見事なほど自然に、のどかな町の一部になっている。決して豊かとはいえない国だが、今までマニラで過ごした混沌とは、まるで別世界のように思える。大学も、明日からさっそくオリエンテーション。一体どのような生活が始まるのか。