sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

★About Costa Rica★

sayakot2007-08-19

コスタリカについて、簡単にご紹介。

かつてのわたし自身を含め、コスタリカと聞いて、ピンとくる人はあまり多くない。どこかの島、特に語感からアメリカ領プエルトリコと勘違いされることが多いのだが、コスタリカは、南北をニカラグアパナマに、東西を太平洋とカリブ海に囲まれた中央アメリカ大陸上の小国である。人口は約450万人、人口の9割以上をスペイン系の白人が占めており、産業はバナナとコーヒーなどの農業と、観光業が中心。


国土の4分の1は、保全地区となっていて、手付かずの熱帯雨林やさんご礁、天然の火山や温泉等々、その自然はさまざまな様相を見せる。九州と四国を足したばかりのこの小さな国に、なんと全地球の5%の動植物が生息しているとか。世界中の野鳥愛好家や蝶マニアには特にたまらない場所、というのも納得。


また、あまり知られていないことだが、平和学という観点において、コスタリカは非常に重要な意味を持っている。83年に永世積極的中立宣言を行って以降、軍事力の積極的放棄や、周辺諸国への和平への働きかけなどの功績により、87年にはアリアス大統領がノーベル平和賞を受賞している。そして現在に至るまで、全体的に政情不安定な国の多い中米地域の中では群を抜いて治安も教育レベルも高く、「中米のスイス」として異彩を放ってきた。これからわたしが通うことになる”University for Peace”が、81年国連総会の決議の下に、同地に創設されたのもそんな所以なのだそうだ。


もっとも、その躍進ブリが際立てば際立つほど、それだけ周辺地域からの羨望の度合いも強くなる。近年は、地続きの国境から多くの不法移民や犯罪組織が侵入し、治安は悪化の一途を辿っているとのこと。犯罪による死亡率も、実は既にアメリカのそれを上回っており、この、世界で最初の永世非武装中立国が、今後、どういった発展を遂げていくことができるのか、注目されている。




すっかり「ホーム」になりつつあったフィリピンを離れ、初めてのスペイン語圏(ラテン!!)の生活にちょっとドキドキしておりますが、また視点を新たに、モロモロ挑戦していこうと思いマス。