sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

Intramuros

sayakot2007-04-22

Anhとその友達に誘われて、マニラの名所巡りへ。


マニラ市内の中央にある、英雄ホセ・リサールを記念したRizal Parkと、スペイン統治時代の城塞都市であるIntramurosへ。
第二次世界大戦下の日本・米軍の戦闘により、ほとんど破壊されてしまった中で、当時の姿を残しているものはごく一部だそうだ(「地球の歩き方」参照)が、公園内のあちこちに置かれた記念碑や情緒溢れる石畳を歩いているとなんとなく、かつての様子を想像できる気がする。


独立運動の闘士であり、国民的英雄であるJose Rizalは1896年12月30日にスペインにより捕らえられ、処刑された。
かつての牢獄の跡地に書かれた言葉:
「I have always loved my poor country. And I shall love her till the last moment. I want to show those who denied our patoritism that I know how to die for the duty and conviction.」


死をも厭わない揺ぎない意志。
宗主国スペインで教育を受けた医師として、安穏と生きることもできたであろう。
彼を突き動かしたものはなんだったのか、記念館に残された、彼の小さな服をみて思いをはせる。


記念館の堀の向こうに、悪臭を放つ川が広がっている。ほとんど壊れかけた筏に、ストリートチルドレンらしき少女が1人漂っている。訪れた客がコインを投げてくれるのをひたすら待っているのだという。
リサールが死を以ってしても手に入れることができなかった独立から60年。この国が手にしたものは何なのだろう。


街を歩いていると、ジープに乗っていた子供たちが大きな笑顔で手を振ってくる。カメラを向けると、いっせいに車から飛び出し、私の腕をとり、飛びついてきた。写真は、その時の一枚。