sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

プチ同窓会@アジス

sayakot2011-02-05

私の母校である国連平和大学院(本校コスタリカ)は、研究センターをここアジスアベバに有している。そこでは主にアフリカ地域の平和構築/紛争の研究がなされており、その関係で本校の教授陣や関係者がアジスを訪れることがある。


今回は副学長(エジプト人)Dr.Aがアジスアベバ大学で平和構築に関する調査法の講義を行うために来ており、昨夜はその最終日ということで、アジス在住の平和大卒業生たちによる「囲む会」に出かけてきました。


Dr.Aから直接教わることはほとんどなかったですが、その迫力ある大きな体格とは反対に、知的なユーモア溢れる彼のことを慕う学生はとても多く、会場のイエメン・レストランに集まった卒業生は10名。内訳はエチオピア人7名、ウガンダ人1名、カナダ人1名。エチオピア人の2人を除いて年次が違ったのでわたしにとってはほとんどが初対面だったけれど、エチオピア内ではしっかりと卒業生ネットワークが築かれている様子で、皆お互いよく見知った感じ。彼らの今の所属は、国連、NGO、そして大学で平和構築関係の教鞭をとっている等々で、いわゆる民間企業に勤めている人間が誰もいないのは、この大学の特徴をよく表している。


さて、集まったのは平和学関係者ばかり。しかもDr. Aがエジプト出身ということもあって、話題はもっぱら現在のエジプトの混乱。ムバラク政権がいかに平和的に退陣すべきかについて、皆がそれぞれ持論を展開し、ずいぶん盛り上がっていました。わたし自身は卒業をしてからしばらく「開発」、広い意味での「平和」に関する仕事には携わってきたけれど、紛争に対する平和という意味での分野にはまったく関わってこなかったので、皆の議論を聞きながら、大学院で学んでいた頃の事を懐かしく思い出していました。


それにしても、卒業して2年半が経ち、こうしてアジスアベバにいながらも、いまだに自分がかつて所属したコミュニティの一部であることを感じられる機会があるというのは、素敵なことですね。そんなほっこりした気分になったハナ金の夜でした。