sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

エチオピア的洗礼?

sayakot2010-08-10

日曜日は日本人テニス会@ヒルトンに初潜入。エチオピアに来てまでテニスをしているなんて知ったら、ぐうたらなわたしを知るテニサー(テニスサークル)時代の仲間がさぞかし感激してくれるだろうとひとり想像。他の方たちが年間会員だったおかげで、ビジターのわたしが支払ったのは2時間で40ブル(260円くらい)。高地なので早々に息が切れるかと思いきや、意外に気持ちよく汗をかく。施設附属のシャワーも、わが家では考えられない湯量と安定した温度で、最高に気持ちよい。これだけのために通いたいくらい。。。


お昼は他2名もさらに加わって、外国人の集まるおしゃれカフェにてランチ。こんなおしゃれスポットは、こうして他の日本人と集まる際にしか機会がないので、メニューの一つひとつに感動。チーズバーガーとバナナ&パパイヤジュースを満喫し、更に美味しそうな苺チョコレートケーキをお持ち帰り。ご機嫌に週末が終わるところだったのですが。。。


夜、なんだかおなかが痛いなと思いつつ、ベッドに。普段なら一気に眠りに落ちるところ、しくしくしくしくした痛み。結局その日は珍しくほとんど眠れない長い夜。


翌日もなんとなく痛みが続く状態で、食欲もなくオフィスへ。いつもは嬉しいオフィスのコーヒーの香りが胃を突き刺す。更に、昨日のテニスのせいでふしぶし痛いなと思っていたけれど、ふとそれが熱によるあの独特の関節痛だということに気づく。あー熱が出てきた。。。結局午後は、仕事を諦めて早々に帰宅。そのままベッドで寝てしまいたいところ、冷蔵庫に何も入っていなかったので、ふらふらしながらスーパーでトマト缶ほか野菜を買って、ミネストローネを作る。熱、38℃。


温かいスープを飲んでほっとして横になっていたところ、職場のレオニー女史から気遣いの電話。直ちに医者に行くようにとの指令。幸いなことにクリニックは、わたしの部屋から徒歩10秒のところにある。敷地の所有団体であるILRIのスタッフ専用のクリニックなのだけれど、滞在者も見てもらえることになっている。


お医者さんは、毎朝顔なじみのDr.ミカエル。フランスで医学を勉強したエリートエチオピア人医師で評判もいい。気さくな彼は、わたしの顔を見ると、おやおや珍しいといいながら、病状を聞く前にいきなり世間話。仕事はどうだい、どんなことをやっているんだい、僕は昔フランスにいてね---etc...えーと、病気なんですけど、、、と思いながら、日本のやくざは何故指をツメるのか、いつかTVでみた冗談のように狭い東京のカプセルホテルは実在するのか等々。。。10分ほど話がひとしきりはずんだ後、ところで一体どうしたんだい、との質問。待ってました。


症状を一通り説明すると、彼は聴診器を使うでもなく、脈を計るでもなく、ただちに病名を言い当てる。「それはズバリ食中毒だね」。。。食中毒って、もっと激しく吐いたり出したりするものだと思ってたけれども、と半信半疑で聞いてみると、食中毒にもいろいろあるんだと、さっそく薬を2種類出してくれる。お腹用の飲み薬と、解熱剤。計153ブル(1000円程度)。


Dr.ミカエルはまだまだ話足りない様子だったけれども、明らかに帰りたそうなわたしの様子を察し、「これで良くならなければ、明日朝またおいで。そうしたら、腸チフスとか他の可能性も含めて検査をするから」と優しく言ってくれる。


部屋に戻り、ピンク色の苺シェークのようにどろっとした薬が若干心配で、google検索。結果、欧米でお腹の調子が悪いときに処方される一般的なものであることが判明。疑ってごめんなさい。。。


薬を飲んで寝ること12時間。目覚めると熱は完全に下がり、腹痛もだいぶ和らいでいた。効いたみたい。


翌日、通常通り出勤。心配したエチオピア人スタッフたちに、口々に大丈夫だった?どうしたの?と聞かれ、そのたび、腹痛だったと説明。すると面白いことに必ず、「何か悪いものを食べたのね」と返ってくる。腹痛=食中毒、は日本ではあまりメジャーではないような気がするが(真夏の今の時期は違うかもしれないですが)、こちらでは腹痛の理由ナンバーワンに挙がるのだなあ。。。


とはいえ実際のところ、本当の原因はよくわからないような。でも1日でほぼ回復したし、滞在1ヶ月目にしてようやくエチオピアの洗礼ともいえる食中毒を経験できた(かもしれない)ので、めでたしめでたし。また何かあればDr.ミカエルに会いにいこう。


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写真は、典型的なお肉屋さんの光景。