sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

出発前夜 〜いざエチオピア☆〜

sayakot2010-06-30

ただいま成田で前泊中。明日の便が早朝なので、ちょっと贅沢してみました。次なる冒険が始まる前に、そしてネット環境が安定している日本にいるうちに、少しだけ、近況のアップデートを。


4月末付けで、1年半勤めた開発コンサル会社を退職し、5月から、NGO笹川アフリカ協会(SAA)@東京で働き始めました。そして明日、エチオピアの現地事務所@首都アジスアベバ赴任に向けて出発です。


SAAは、1984年にエチオピアを襲った飢饉をきっかけに、当時の日本財団会長笹川良一氏、米元大統領カーター大統領、農業学者ボーローグ博士(’70年ノーベル平和賞受賞者)の3者のイニシアティブで始まりました。アフリカで活動する日本のNGO団体としては、だいぶ古株のようです。


どんなことをしているかというと、アフリカの小規模農家に対して、作物の増産技術と加工技術の支援をしています。なんのこっちゃ、と思われるかもしれませんが、エチオピアを初め、多くのアフリカ諸国の国民の大半を占める零細のお百姓さんたちに対し、現地政府(特に農業省)と一緒に、厳しい現地の環境により適した簡易な農業技術を導入し、収穫量を増やすこと、また、できた作物を加工(小麦から小麦粉をつくったり、ピーナツからピーナッツからピーナッツペーストを作ったりなど)し、少しでも多くの現金収入につながる付加価値をつける技術を広めることなどを、主な柱としています。現在の活動エリアは、エチオピアウガンダ・ナイジェリア・マリの4カ国。


ちなみに、団体創設のきっかけとなった、1984年のエチオピアの飢饉について報道したBBCの映像が、こちらから見ることができます。わたしが幼稚園に通い始めたばかりの頃の出来事。
http://www.youtube.com/watch?v=XYOj_6OYuJc



さて、じゃあ現地で実際にどんな仕事をするの?というと、もちろん今のわたしは、現時点で農業の専門家にはほど遠いわけで、そちらの部分は、組織内のエキスパートたちが担っています。わたしは、アフリカ四カ国での活動の全体統括をしているタンザニア人ディレクターのボスの下、マネジメントの修行をしつつ、唯一の現地日本人スタッフとして、現地日本大使館、JICA、他のNGOや国際機関とのネットワークづくりをしたりするのが仕事です。その他に、より現場に近い活動として何より楽しみなのは、農産品加工をしている女性グループ支援のプロジェクトがあります。モノ作り、女性グループ支援という意味では、メキシコのプロジェクトと少し似ているのかも。


まあ、細かい仕事のお話は、実際現地に行ってからまたご紹介できれば。関係者からいろいろ話は聞いているのですが、実際見てみないことにはやっぱりよくわからないのです。勉強しなければいけないことは山積みだけれども、すべてが楽しみ。


エチオピアという国についても、いろいろと勉強もご紹介のし甲斐もありそうです。依然として世界最貧国の一つである一方、アフリカ連合(AU)の拠点であり、アフリカで唯一植民地にならなかった誇り高き国であり、独自の文字を持つ国であり、美男美女で有名な国でもあります。わたしの大好きなコーヒーの原産地とも言われています。こちらも、折に触れてご紹介していきますね。


それでは、なんだか中途半端ですが、明日朝早いので^^;、おやすみなさい。再始動のEthiopian Reportを、どうぞよろしくお願いします☆