Almost illegal? その1
◆8月3日(金)
フィリピン滞在のビザの延長を申請すべく、フィリピン移民局へ。
朝の8時半にも関わらず、窓口には既に長蛇の列。
殺風景な狭い局内は、もろもろの手続きを待つ外国人でごったがえしている。
フィリピンで見かける光景:その①。
たくさんの窓口があるのに、きちんと機能しているのはごく一部。
休憩中?とばかりに、皆、同僚と雑談をしていたり、バスケットボールの真似事(フィリピンはバスケットが国民的なスポーツとして人気)をしていたり、ご飯を食べていたり。壁には職員向けの、卓球大会の案内の貼り紙。
30分経過―。
一向に列が進む気配はない。突然、思い出したように整理券が配られ、「順番が来たら呼ぶので座って待っているように」と告げられる。
45分経過―。
やはり進んでいる気配はない。やがて、1名の職員が事情を説明にやってくる。
オフィスのインターネットがダウンしたとのこと。「復旧にどれだけかかるか分からないが、
直ったら連絡してあげるから、携帯の番号を教えてくれ」。そう言って、ニヤリ。同様の申し出を受けている外国人は、わたしたちの他にいない模様。
フィリピンで見かける光景:その②。
カフェやタクシーで、若者やらおじさんたちが、「〜してあげるから、連絡先を教えてくれ」と声をかける。さすがアジアのラテン、フィリピン。
1時間半経過―。
近くのファーストフード店で連絡を待つものの、一向に連絡が来ず。様子を見に戻るが、復旧にはまだまだ時間がかかる模様。
結局、この日は諦め、翌週に出直すことに決定。
◆8月6日(月)
朝8時。再び移民局へ。前回、わたしたち同様に手続きできなかった人々が、既に列を作っている。ビザの期限は今日。なんとしても申請する必要がある。
30分経過―。
プリンター用紙をセッティングするのにしばらく手間取っていたようだが、ようやく列が動き出す。
45分経過―。
無事、書類が受理。午後2時に取りに来るようにとのこと。
とても急いでいるので早くしてくれないか、と聞いてみると、担当者は一瞬、どうしようかなと考える素振りを見せたが、隣の職員に、例外はマズイぜ、と制される。彼はちょっと肩をすくめ、じゃあ2時に取りに来て、その後そのままデートに行こう、とさらりと続ける。今度は先ほどの同僚も気にする気配がない。
・・・?
そして午後2時―。
先ほどとは違う窓口で、今度は受け取りのための長蛇の列。だが、わたしたちの姿を見とめると、先ほどの職員が”Hey, Japanese”と、優先的に通してくれる。そして、受け取り確認の署名記入欄に、携帯の番号も書いておいてねとの一言。
笑顔で軽くかわし、お礼を言って帰る。
合法的に滞在するのも、一苦労。
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写真は、パヤタス(第二のスモーキーマウンテン)のコミュニティにて。