sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

chaos

sayakot2007-05-27

マニラで最もファンシーな商業地区、マカティで先日、相乗りタクシーの運転手が強盗団に射殺された。
乗客を装っていた一団が、乗り合わせていた他の乗客を銃で脅したところを、運転手がその間に入り事態を収拾しようとしていたところだった。


実はこのタクシーの運転手の本業は、マカティ市警の副署長だった。
彼が命を失った理由も、強盗団に彼の素性が発覚してしまったためだろうと推測されている。さらに新聞には、「彼は、月1万5千ペソ(約4万5千円)の給料では妻・子供二人の生活を養うことができず、副業でタクシーの運転手をしていた」とのこと。


警官や会社員のこうした副業は、決して珍しくはないそうだ。


翌日の新聞。マカティに滞在中の日本人が、日本人・フィリピン人の混合グループによる詐欺にあったという記事。この一団は、現地の事情に疎いこの被害者を標的に、彼がフィリピン警察に麻薬所持の疑惑をかけられたと騙し、その保釈金と仲介料として100万円以上を騙し取ったとのこと。そしてなんと、逮捕されたこの一団のフィリピン人容疑者は、現役警察官だった。


現役警察官による犯罪も、あまり珍しくない。
先日の選挙の際も、候補者が警官を買収し、投票会場に訪れた住民に特定の候補者への投票を強要した事件が多々あった。


「貧困と暴力が、この国の平和を脅かしている」
先日お会いしたAteneoの総長が、そうつぶやいていたのを思い出す。