sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

eco-friendly?

sayakot2007-05-21

フィリピンにはゴミの分別システムがない。
生ゴミ、紙、プラスチック、ペットボトル・・・なんと、乾電池まで全てまとめてポイ。
日本ではあまり環境コンシャスでなかった私ですら、思わず後ろめたくなってしまうのだから、グリーンピースの活動家が見たら卒倒してしまうに違いない。必死で経済発展を追いかける途上国に、環境保護を訴えるのは先進国のエゴなのだろうか?


なんて思っていたところ、英語の先生から面白いこと教えてもらう。


ここフィリピンでも、曲がりなりにも資源のリサイクルシステムは存在するとのこと。無秩序に回収されたゴミは、なんと最終的に人の手によって、ほとんど分別されているとのこと。
たしかに、屑集めをする子供や大人たちの姿は、先日行ったビーチでも、私の住むカティプナン通りでも、日常的に目にする光景だ。彼らはただゴミあさりをしているのではなく、都会の人々が無神経に捨てているゴミを、こうして見えないところで分別し、業者に売り渡し、生計を立てている。誰の意識にも残ることない、ひそかな循環システムがここに存在しているのだ。


これだけ大雑把に回収されたゴミをひとつひとつ選別していく作業など、想像できないほど不衛生で非効率な話に思えるが、労働力が安いこの国においては、これも立派な雇用対策の一つとして正当化されるのだろう。


実際、こうして屑集めをしながら生活する人々にとって、新たな雇用機会が空から降ってくるのでない限り、他に選択肢はない。都会の人間にとっても、実際的な手間に煩わされることなく「地球に優しい」社会の仕組みが出来ているのだから(一応)、表面的には一定のwin-winが成立していることになる。だが、決して這い上がることのできないそもそものこの仕組みに対して、疑問が呈されることはないのだろうか。




■■■選挙速報■■■
中間選挙の途中経過。
与党圧倒的優位、反アロヨ政権の流れが強まっている様子。
あと2週間は正式な結果が出ないとのことですが、大荒れの結果が予想されます。


そして紙面にはいまだに、地方選挙所の焼き討ち事件や投票用紙の消失、選挙資格を持たない未成年者の組織的投票、同一人物による複数投票、賄賂による不正取引などが踊っています。


ちなみに、前回紹介したパンパンガ州知事選の結果です。
ギャンブラーと俳優という異色の対立候補を打ち破り、カトリック神父が当選。
「パンパンガの奇跡」と驚きが広がっているとのこと。(朝日新聞より)