sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

Election

sayakot2007-05-08

5/14は選挙の日。1ヶ月前マニラに到着したときから、街には既に選挙カー掲示板が溢れ、どこか浮き足立っていたけれど、最近いよいよ激しくなっています。


今回の選挙に関する、カルチャーショックを3つ。


■その1:日にち
今回の選挙、なぜか平日。しかも月曜日。
国民の選挙なんだもの、どう考えたって、普通は週末か祝日に実施しますよね。
何故、わざわざ?
当のフィリピン人も、首をかしげている。
「いつもなら週末なんだけどねえ」と。
「たぶんそのうち政府が国民の休日を宣言すると思うんだけど」と。
教授たちまでこんな有様なので、14日、授業があるのかないのか、未だに決めかねている様子。
だって、来週ですよ。しっかりしてください。


■その2:警告
「選挙の日は、むやみに出歩いたら駄目よ、危ないから」
こんな警告を各方面から、マジメに受ける。
人々がハイになって、暴動や流血の惨事にも発展するという。
(授業がないならば)おとなしくしてるとします。


■その3:殺人事件
マニラ・タイムズより。
【国家警察本庁が発表したデータによれば、今回の選挙期間中に殺害された政治家や候補者の数が50人に達し、前回選挙を上回った。
選挙戦スタート以来、131件の選挙関連暴力事件が発生し、95人が死亡、92人が負傷。
このうち政治家や候補者の死者数は50人で、前回04年選挙の41人を上回った。
04年選挙では、249件で189人が死亡、279人が負傷した。
また、銃所持で逮捕された民間人が1,991人、警察官59人、国軍兵士25人となっている。】


信じられますか。
アロヨ政権を批判したために、殺されたり、行方不明になっている政治活動家、候補者、ジャーナリスト達の数を。


祖父母の代からAteneoに通う中流〜富裕層の友人たちは、「どうせ何も変わらないから」選挙には行かないと言っています。
奨学金によってAteneoで学ぶ機会を掴んだ同期のMは、バスで10時間かけて故郷ナガに戻り、選挙に行くと言っています。


時々、混乱します。
自分の知っている人懐こい素朴なフィリピンの顔と、実際にこの社会で起こっていることのギャップに。