sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

The Power of English

sayakot2007-05-02

のんびりした1日。今日も。


大学の図書館の使い方ツアー。OPACの使い方、他大学の資料の取り寄せ方、マイクロフィルム資料の使い方、オンラインジャーナルの閲覧の仕方etc...使い勝手が駒場の頃と似ている。書物はタガログ語でなく、英語。


ここで、フィリピンと英語について、少しご紹介。ご存知の通り、フィリピンではタガログ語が日常的に使用されているが、これはあくまで口語での使用が中心で、新聞やニュース、学校における教育や政府の公式資料は、ほとんど全て英語。大衆的な娯楽として人気のハリウッド映画にも、もちろん字幕はない。「読書」といえば、「英語で書かれた本」を指すし、友人達の多くは、ライティングに関して、英語の方が楽だと口を揃えていう。


そのため、初等教育を受けたフィリピン人の全てが、英語を理解する理屈だが、例えばタクシーや屋台のおじさん達とのコミュニケーションにおいては、英語を解さない「ようにみえる」ことが多々ある。道路標識や新聞、TVなど、「読む」「聴く」レベルで英語を「解」する(なので、こちらが言っていることは通じている、らしい)一方で、自らが話者となるコミュニケーションの際に、何らかの障害、というか「ためらい」が生じるらしい。



フィリピン人の友人たちの言葉を借りると、”Some people are afraid of making mistakes in English because it will instantly reveal who you are ”という。社会に本当に浸透している道具であるからこそ、どこまでそれを美しく、正しく操ることができるが、その人間の社会的地位を、残酷なほどに顕わにしてしまうのかもしれない。


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夜、World Press Photoのオープニングセレモニーに出席。イスラエルパレスチナスーダンアフガニスタン、ネパール、スリランカ等――紛争地域の報道写真が中心。


ちなみに、日本のセクションは、「過労死」がテーマ。酔っ払いサラリーマン(新橋?)と、花粉症対策マスクをつけたサラリーマンの溢れる電車内の様子を紹介した写真に、ささやかなノスタルジー。そういえば出国直前に、酔っ払って失くしたプライベート携帯、今頃どこにあるんだろう。。。