sayakotの日記

コスタリカ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、エチオピアで、勉強したり旅したり働いたりしていた当時20-30代女子のブログ。

About Chinese Phillipinos

sayakot2007-05-01

フィリピンにおける華僑のプレゼンスについて、少し。


大手航空会社や大手銀行、デパート、絶大な人気を誇るファーストフードチェーン店、ご当地ビールのサンミゲルに至るまで、フィリピンのbig businessのほとんどは華僑資本によって成り立っている。


ところが、以前書いたように、この国で実際に中国人の姿を見かけることは、非常に少ない。チャイナタウンに足を運んだとしても、買い物客も店員も、フィリピン人ばかり。庶民生活の末端にまで及んでいるその経済的影響力の大きさを考えると、その存在感の薄さには、逆に不自然さすら覚える。実際、フィリピンにおける華僑・華人系比率は1.5%に過ぎないそうだ。


ここにあるのは、"純"フィリピン人と中国系フィリピン人との間の、あからさまな断絶。"Sadly, they are looking down us." 少し悲しげな表情で語ってくれた友人の言葉を借りると、彼らはフィリピン経済を"牛耳る"一方、自分たち独自の教育で子弟たちを育て、フィリピン社会との一切の融合を"拒絶"しているのだという。彼の兄は数年前に華僑の女性と結婚したそうだが、こういった例は、極めて稀とのこと。極端な一般化はできないが、この国に住む華僑にとって、フィリピン社会への同化は、時に「裏切り」を意味し、大抵の場合、華僑の側の一族の反対により、破談になるとのこと。


さらに過去何年かの間に、裕福な華僑やその子弟を狙った悪質な誘拐事件が多発し、更に多くの華僑がフィリピンを離れ、祖国に引き上げていったのだという。


縮まらない格差とその背景にある、顔の見えない支配。それがこの国にもたらすものは、何なのだろうか。

◆◆◆
さて、今日のご飯。

フィリピンのゲテモノに挑戦。
はい、写真に注目してくださいね。

<献立>
・カエルの唐揚げ
・イモ虫のガーリック炒め。
・ふつうの炒飯


カエルは鶏肉みたい。結構美味しかった。
でも素直に鶏を食べた方がいいですね。


イモ虫は。。。
皮が意外に硬いので、よくよく噛まなければ飲み込めません。ちょっと毛が生えてました。ブツ切りにして、ガーリック、パプリカ、玉ねぎで炒めます。一応、完食。ちなみに、あくまで一部の地域で食べられているローカル料理なので、現地で日常的に見かけるわけではありません。マニラ出身のフィリピン人には、かなりビビられましたね。



ごちそうさまです。